水処理機械・装置に関する用語
し渣除去機(ロータマット) しさじょきょき(ろーたまっと)
し渣除去機は、下水処理場にある「沈砂池(ちんさち)」(砂やゴミを取り除く場所)に設置されており、自動でし渣(しさ、汚れた砂やゴミ)を取り除く装置です。この装置は、金属の網(スクリーン)でゴミを捕らえ、コンベアでし渣を運び出した後、洗浄してから焼却炉で燃やして処分する仕組みになっています。この処理によって、作業環境が整い、効率的にし渣を管理することができます。
さらに、防振支柱や耐火材料を使用し、圧力で自動排出する機能があるため、メンテナンスも簡単に行えます。自動処理と低い運転負荷で、安定した稼働とコスト削減を実現し、下水処理の効率も向上させるとともに、環境にも配慮しています。
し渣除去機の代表例に「ロータマット」があります。ロータマットは、除塵(じょじん)機能付きのし渣除去装置で、し渣を捕らえる、洗浄する、運ぶ、そして脱水する4つの機能が一体化されています。また、振動を抑える空気式や油圧式の防振マットを備え、特に空気式がよく使われます。このマットは、内部に空気室を持ち、振動が加わると空気が圧縮されて振動を抑える仕組みです。
シンプルな構造でメンテナンスが少なく、低コストで運用できるのも特長です。さらに、振動や騒音も大幅に低減し、除塵処理の効率化を図りながら、環境にもやさしい設計となっています。
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