水処理に関する用語
MLSS(Mixed Liquor Suspended Solids:混合液浮遊物質) こんごうえきふゆうぶっしつ
MLSS(Mixed Liquor Suspended Solids:混合液浮遊物質)は、活性汚泥法などの生物的処理プロセスで使用される重要な指標であり、曝気槽内に含まれるSS(Suspended Solids:懸濁固形物)の総量を指します。主に活性汚泥や未分解の有機物が含まれています。
MLSSの役割
- 汚れの分解:微生物が水の汚れ(有機物)を分解
- 処理能力の管理:MLSSが適正範囲なら処理が安定する
- 沈殿のしやすさを調整:MLSSが多すぎると沈みにくくなり、少なすぎると処理能力が落ちる
適正なMLSSの範囲
MLSSの適正な濃度は、処理方式によって異なります。標準的な活性汚泥法では2,000~4,000 mg/L、長時間曝気法では4,000~8,000 mg/Lが適正範囲とされています。さらに、高度な処理が求められる膜分離活性汚泥法(MBR)では、8,000~15,000 mg/Lと高い濃度で運転されます。適正なMLSS濃度を維持することで、効率よく汚れを分解し、安定した水処理が可能になります。
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