水処理に関する用語
曝気 ばっき
曝気は、水や排水などの液体に酸素や空気を供給して、液中の酸素濃度を増加させる処理操作であり、浄化処理の重要な工程です。特に下水処理場では、活性汚泥法において、活性汚泥の増殖に必要な酸素を供給するために行われます。これにより、微生物の働きを促進し、有機物の分解を効率的に進めます。
主な曝気方法には、散気管や空気拡散機を使用して気泡を通じて水中に酸素を供給する物理的曝気と、軸流混合器や撹拌機を用いて水と空気を強制的に混合し、酸素を供給する機械的曝気があります。このような操作が行われるタンクは曝気槽と呼ばれ、空気を送り込む装置は曝気ブロワ(ブロア)と呼ばれます。
排水処理分野において、曝気は活性汚泥法や嫌気性処理などの生物的処理で、微生物の呼吸に必要な酸素供給を行い、水処理反応を促進する重要な役割を果たします。これにより、処理の効率が向上し、効果的な水質浄化が実現します。
また、水道水の処理でも曝気は重要な役割を果たしており、揮発性有機化合物や硫化水素の除去、腐食性ガスによる再汚染の防止などが目的です。さらに、酸素供給に加えて、微生物と汚水の適切な接触を促進する攪拌も重要な機能となります。
このように、曝気は水処理や排水処理において、酸素供給と攪拌を通じて浄化プロセスを効率的に進める重要な技術です。
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