ジェット併用鋼管圧入工事で土木泥水再利用システムを導入!高濃度汚泥を1/4に圧縮、コスト3/10に削減
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ご相談内容
高速道路工事に伴うジェット併用鋼管圧入工事で、大量の高濃度泥水が発生し、沈殿方式も検討したが、狭小地のため沈殿タンクを設置するスペースがない。限られたスペースで効率的に処理できる方法を探していている。
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セイスイからのご提案
脱水機(遠心分離機)HS-500MWと薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムでの処理をご提案しました。
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ジェット併用鋼管圧入工事で発生する高濃度汚泥も対応!土木泥水再利用システムで効率処理とコスト削減を実現
土木泥水再利用システムの導入により、他では処理が難しい高濃度汚泥も効率よく処理できるようになりました。1時間あたり9㎥の高濃度汚泥を連続して処理し、1日8時間の稼働でコストを3/10まで削減可能です。このシステムは省スペースでありながら高い処理能力を持ち、汚泥量を4,118㎥から1,030㎥、約1/4に減らし、廃棄物処理費用の大幅な削減にもつながります。生成された処理水はジェット併用鋼管圧入工事で再利用でき、水道費の削減にも貢献します。
従来の濁水処理設備では沈殿待ちのロスが課題でしたが、セイスイ工業のプラントは待機時間を必要とせず、24時間の連続稼働が可能です。このため、作業効率が大きく向上し、コスト削減と工期短縮が期待できます。
さらに、セイスイ工業は豊富な現場経験を活かし、状況に応じた最適な処理方法の提案に加えて、現場確認や打ち合わせを無料で行い、迅速な汚泥処理や機材レンタルの体制を整えています。仮設水処理プラントの導入により、従来は対応が難しかった高濃度の汚泥処理にも柔軟に対応し、低コストかつ迅速な解決を提供しています。
効果
汚泥量
4,118㎥
1,030㎥
約1/4に減容化
処理費用
約1億4,000万
4,300万
約3/10にコストダウン
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■産廃量
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■費用
従来技術との比較
濁水処理機
- 濁水処理機を設置し汚泥を水と泥土に分離
- 土木現場に設置可能なサイズの処理機の場合、高濃度の汚泥は処理できない
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
沈殿法
- 沈殿槽を並べて汚泥を沈殿させる
- 沈殿に時間がかかり、沈殿槽を並べる敷地面積が必要
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
バキューム処理
- 発生した汚泥をそのまま移送
- 汚泥が減容化されないためバキューム処理と廃棄処理が高コスト
土木泥水再利用システム
- デカンタ式遠心分離機で汚泥を水と泥土を分離
- 高濃度の汚泥も対応可能
- 処理水はジェット併用などに再利用可能
ジェット併用鋼管圧入工法は、鋼管を地中に挿入する際に高圧水を利用して土を柔らかくし、効率よく圧入する工法です。この方法により、硬い地盤でも振動や騒音を抑えつつ施工でき、橋梁工事や耐震補強で多く活用されています。しかし、大量の汚泥が発生し、従来の濁水処理設備では処理が追いつかず、待機時間や高コストが課題となっていました。
そこで、この問題に対応するため、セイスイ工業の「土木泥水再利用システム」が導入されました。このシステムは、脱水機(遠心分離機)を使って短時間で泥と水を分離し、再利用可能な処理水を連続供給できるため、産業廃棄物処理費用や水道費の削減に加え、作業効率の大幅な向上も実現します。
セイスイ工業の土木泥水再利用システムは、高性能かつ環境に配慮した設計で、従来の課題を解決し、工事の効率化とコスト削減に貢献します。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
脱水機(遠心分離機)HS-500MWと薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムでの処理をご提案しました。
①
ジェット併用鋼管圧入工事で発生した汚泥を釜場に貯留します。
②
釜場に貯留した汚泥をポンプで汲み上げて、汚泥タンクに移動させます。
③
さらに汚泥をポンプで汲み上げ、薬品自動溶解装置で溶解した凝集剤を混ぜて脱水機HS-500MWに送り、固液分離を行います。
④
脱水ケーキは脱水ケーキ受槽に送り、処理水はジェット併用鋼管圧入工事で再利用します。
ジェット併用鋼管圧入工事で発生した汚泥を効率的に処理した土木泥水再利用システム詳細
土木泥水再利用システム概要図
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設置スペース例
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MW-4の場合
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HS-500MWの場合
処理前の様子
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【写真①】現場全景
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【写真②】ジェット併用鋼管圧入工事
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
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【写真①】釜場 汚泥状況
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【写真②】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW
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【写真③】脱水ケーキ受槽
ジェット併用鋼管圧入工事で発生した汚泥は、一度釜場に貯留され、ポンプで汚泥タンクに移送されます。そこから、さらにポンプで引き上げた汚泥に、薬品自動溶解装置で準備した凝集剤を混ぜて脱水機(遠心分離機)HS-500MWへ送り、固液分離を行います。
処理後の様子
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【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
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【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水ケーキ受槽に運ばれます。一方、処理水(分離された水)はジェット併用鋼管圧入工事用水として再利用しました。