ジェット併用鋼矢板圧入工法のコストを1/10に削減!国道耐震補強工事の汚泥を効率処理
ご相談内容
国道の耐震補強工事でジェット併用鋼矢板圧入工法を採用したいが、大量の汚泥が発生し、高額なコストが問題となっている。そのため、産業廃棄物処理費用や水道費用を削減できる方法を検討している。
セイスイからのご提案
脱水機(遠心分離機)HS-400MWと薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムでの処理をご提案しました。
ジェット併用鋼矢板圧入工法の汚泥量を1/22、コストを1/10に削減!土木泥水再利用システムが実現する効率的な処理
土木泥水再利用システムを導入することで、1時間に5㎥の汚泥を連続して処理でき、1日わずか6時間の稼働でコストを1/10まで削減することが可能になりました。このシステムは省スペースで効率よく動き、大量に発生する汚泥も、1,200㎥から55㎥、つまり約1/22まで減らすことができるため、廃棄物処理費用も大幅に節約できます。さらに、この処理システムで発生した処理水は、再びジェット併用鋼矢板圧入工法で利用でき、水道費削減にもつながります。
従来の濁水処理では、沈殿待ちによるロスが問題でしたが、セイスイ工業のプラントなら待機時間なく24時間稼働が可能です。これにより、作業の効率が大幅に改善され、コスト削減と工期短縮が期待できます。
また、セイスイ工業は豊富な現場実績を活かし、複数の処理方法を提案するほか、無料の現場確認や打ち合わせを通じて、迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始する体制を整えています。さらに、仮設水処理プラントの導入で、通常処理が難しい汚泥も最低限のコストで早期に解決できるサポートを提供しています。
汚泥量
1,200㎥
55㎥
約1/22に減容化
処理費用
約4,800万
550万
約1/10にコストダウン
■産廃量
■費用
従来技術との比較
濁水処理機
- 濁水処理機を設置し汚泥を水と泥土に分離
- 土木現場に設置可能なサイズの処理機の場合、高濃度の汚泥は処理できない
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
沈殿法
- 沈殿槽を並べて汚泥を沈殿させる
- 沈殿に時間がかかり、沈殿槽を並べる敷地面積が必要
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
バキューム処理
- 発生した汚泥をそのまま移送
- 汚泥が減容化されないためバキューム処理と廃棄処理が高コスト
土木泥水再利用システム
- デカンタ式遠心分離機で汚泥を水と泥土を分離
- 高濃度の汚泥も対応可能
- 処理水はジェット併用などに再利用可能
ジェット併用鋼矢板圧入工法は、高圧水(ジェット水)で土を柔らかくしながら鋼矢板を地中に挿入する工法で、硬い地盤でも振動や騒音を抑えてスムーズに施工できます。しかし、この工法では大量の汚泥が発生し、従来の濁水処理設備では処理が追いつかず、待機時間や高額な処理コストが課題でした。
そこで、セイスイ工業の「土木泥水再利用システム」がこの問題を解決します。このシステムは脱水機(遠心分離機)を使用し、短時間で泥と水を分離して再利用可能な処理水を連続供給でき、産廃費用や水道費を削減し、作業効率を大幅に向上させます。
セイスイ工業の土木泥水再利用システムは、高性能かつ環境に配慮した設計で、従来の課題を解決し、工事の効率化とコスト削減に貢献します。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
脱水機(遠心分離機)HS-400MWと薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムでの処理をご提案しました。
①
ジェット併用鋼矢板圧入工法で発生した汚泥を釜場に貯留します。
②
釜場に貯留した汚泥をポンプで汲み上げて、汚泥タンクに移動させます。
③
さらに汚泥をポンプで汲み上げ、薬品自動溶解装置で溶解した凝集剤を混ぜて脱水機HS-400MWに送り、固液分離を行います。
④
脱水ケーキは脱水ケーキ受槽に送り、処理水はジェット併用鋼矢板圧入工法で再利用します。
ジェット併用鋼矢板圧入工法で発生した汚泥を効率的に処理した土木泥水再利用システム詳細
土木泥水再利用システム概要図
設置スペース例
MW-4の場合
HS-500MWの場合
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】ジェット併用鋼矢板圧入工法 状況
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】釜場 原泥状況
【写真②】脱水ケーキ受槽
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-400MW
ジェット併用鋼矢板圧入工法で発生した汚泥は、一度釜場に貯留され、ポンプで汚泥受槽に移送されます。そこから、さらにポンプで引き上げた汚泥に、薬品自動溶解装置で準備した凝集剤を混ぜて脱水機(遠心分離機)HS-400MWへ送り、固液分離を行います。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水ケーキ受槽に運ばれます。一方、処理水(分離された水)はジェット併用鋼矢板圧入工法用水として再利用しました。