下水道管渠整備の推進工事に土木泥水再利用システム採用!工期を2/3に短縮
ご相談内容
下水道管渠整備の推進工事で大量の汚泥が発生しており、従来のフィルタープレスでは効率が悪く、スペースの確保も難しい。狭い工事現場でも使いやすく、コストを抑えて工期を短縮できる方法を探している。
セイスイからのご提案
サイクロン付振動ふるいと脱水機(遠心分離機)HS-400MWによる2段階処理を行い、発生した脱水ケーキをスクリューコンベアで運搬する土木泥水再利用システムでの処理を提案しました。
都心の推進工事に省スペース対応!土木泥水再利用システムで工期2/3に短縮し、効率化とコスト削減を実現!
土木泥水再利用システムの導入により、1時間あたり8㎥の汚泥を連続処理し、1日7時間の稼働で、通常半年かかる工程を4カ月で完了させました。このシステムは都心部での処理にも適しており、省スペース設計で高い処理能力を発揮し、廃棄物処理費用の大幅削減を実現しました。また、処理水は再利用され、下水道管渠整備の推進工事に活用されることで、水道費の節約にも貢献しています。
従来のフィルタープレスでは沈殿待ちのロスが課題でしたが、セイスイ工業のプラントは待機時間を必要とせず24時間稼働が可能なため、作業の効率が大きく向上し、コスト削減と工期の短縮が期待できます。
さらに、セイスイ工業は多くの現場実績を活かし、多様な処理方法の提案に加えて、無料の現場確認や打ち合わせを通じて迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始する体制を整えています。また、仮設水処理プラントの導入により、通常の処理が難しい汚泥にも柔軟に対応し、低コストかつ迅速に問題解決ができるサポートを提供しています。
効果
汚泥濃度
約10%
約-%
含水率45%
従来技術との比較
濁水処理機
- 濁水処理機を設置し汚泥を水と泥土に分離
- 土木現場に設置可能なサイズの処理機の場合、高濃度の汚泥は処理できない
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
沈殿法
- 沈殿槽を並べて汚泥を沈殿させる
- 沈殿に時間がかかり、沈殿槽を並べる敷地面積が必要
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
バキューム処理
- 発生した汚泥をそのまま移送
- 汚泥が減容化されないためバキューム処理と廃棄処理が高コスト
土木泥水再利用システム
- デカンタ式遠心分離機で汚泥を水と泥土を分離
- 高濃度の汚泥も対応可能
- 処理水はジェット併用などに再利用可能
下水道管渠整備の推進工事とは、地表を掘り返さずに地中に下水道管を設置する工法を用いた整備工事です。この工法では、推進機(掘削機)で地中に管を押し進めるため、都市部の道路や建物の下でも広く活用されています。しかし、この方法では大量の汚泥が発生し、従来のフィルタープレスによる処理では追いつかず、待機時間の増加やコストの増大が課題となっていました。また、都市部では設置スペースが限られるため、汚泥処理設備の確保も難しい状況です。
こうした課題に対し、セイスイ工業の「土木泥水再利用システム」を導入することで解決を図りました。このシステムは脱水機(遠心分離機)を用いて短時間で泥と水を分離し、再利用可能な水を連続供給できるため、産業廃棄物処理費や水道費を削減し、作業効率を飛躍的に向上させます。
セイスイ工業の土木泥水再利用システムは、高い処理能力と環境配慮を備えており、従来の課題をクリアすることで、工事の効率化とコスト削減に大きく貢献しています。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
サイクロン付振動ふるいと脱水機(遠心分離機)HS-400MWによる2段階処理を行い、発生した脱水ケーキをスクリューコンベアで運搬する土木泥水再利用システムでの処理を提案しました。
1次処理
汚水受槽に貯留された発生汚泥をポンプで引き上げ、サイクロン付振動ふるい機で処理水と残土に分離
2次処理
1次処理で得られた処理水をさらに脱水機(遠心分離機)HS-400MWで処理し、処理水と脱水ケーキに分離
その後、2次処理で生成された脱水ケーキはスクリューコンベアで移送され脱水ケーキ受槽へ、処理水は推進工事に再利用されました。
推進工事で発生した汚泥を効率的に処理した土木泥水再利用システム詳細
土木泥水再利用システム概要図
設置スペース例
MW-4の場合
HS-500MWの場合
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】推進工事 状況
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】汚水受槽 汚泥状況 比重1.08
【写真②】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-400MW
【写真③】スクリューコンベア・脱水ケーキ受槽
汚水受槽からポンプで汲み上げた発生汚泥をサイクロン付振動ふるい機に送り、処理水と残土に分離します。処理水は処理水受槽に貯留され、その後、脱水機(遠心分離機)HS-400MWに送られて脱水処理が行われます。原泥は比重1.08です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約45%です。一方、処理水(分離された水)は推進工事用水として再利用しました。