ジェット併用鋼矢板工事で堆積した高濃度汚泥を浚渫処理!汚泥を1/6.2に減容化しコストは1/5に!
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ご相談内容
遮水工事におけるジェット併用鋼矢板打設工法で、想定以上の泥土が発生し、処理が難航している。バキューム処理も検討したが、コストが高く時間もかかるため、より効率的で低コストな対処方法を模索している。
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セイスイからのご提案
汚泥を1/6.2に減容し、処理コストを1/5に削減できる脱水機(遠心分離機)PTM-500と薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムによる処理を提案しました。
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ジェット併用鋼矢板工事の汚泥を効率処理!土木泥水再利用システムで1/6.2減容&コスト1/5に大幅削減
土木泥水再利用システムの導入により、1時間あたり20㎥の高濃度汚泥を連続で浚渫処理し、1日8時間の稼働でコストを1/5まで抑えることに成功しました。このシステムはコンパクトながら高い処理能力を発揮し、10,296㎥の汚泥を1,660㎥、つまり約1/6.2まで減容化。これにより、廃棄物処理費用の大幅な削減が実現しました。また、処理水はジェット併用鋼矢板打設工事に再利用され、水道費削減にもつながっています。
従来の濁水処理では沈殿待ちのロスが課題でしたが、セイスイ工業のプラントは待機時間を必要とせず24時間稼働が可能なため、作業の効率が大きく向上し、コスト削減と工期の短縮が期待できます。
さらに、セイスイ工業は多くの現場実績を活かして多様な処理方法を提案するだけでなく、無料の現場確認や打ち合わせを通じて、迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始できる体制を整えています。加えて、仮設水処理プラントの導入により、通常の処理が難しい汚泥にも柔軟に対応し、低コストで迅速に問題解決を図るサポートを提供しています。
効果
汚泥量
10,296㎥
1,660㎥
1/6.2に減容化
汚泥濃度
約6.55%
約-%
含水率60%
処理費用
約3億5,228万
7,758万
約1/5にコストダウン
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■産廃量
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■費用
従来技術との比較
濁水処理機
- 濁水処理機を設置し汚泥を水と泥土に分離
- 土木現場に設置可能なサイズの処理機の場合、高濃度の汚泥は処理できない
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
沈殿法
- 沈殿槽を並べて汚泥を沈殿させる
- 沈殿に時間がかかり、沈殿槽を並べる敷地面積が必要
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
バキューム処理
- 発生した汚泥をそのまま移送
- 汚泥が減容化されないためバキューム処理と廃棄処理が高コスト
土木泥水再利用システム
- デカンタ式遠心分離機で汚泥を水と泥土を分離
- 高濃度の汚泥も対応可能
- 処理水はジェット併用などに再利用可能
ジェット併用鋼矢板打設工法は、鋼矢板を地中に打設する際に高圧水(ジェット水)を利用して周囲の土を柔らかくし、効率的に圧入する工法です。この方法により、硬い地盤でも振動や騒音を抑えながら施工が可能で、主に橋梁工事や耐震補強工事で広く使用されています。しかし、この工法では大量の汚泥が発生し、従来の濁水処理設備では処理が追いつかず、待機時間の増加やコストが課題となっていました。
こうした課題に対し、セイスイ工業の「土木泥水再利用システム」を導入することで解決を図りました。このシステムは、脱水機(遠心分離機)を用いて短時間で泥と水を効率的に分離し、再利用可能な水を連続で供給します。これにより、産業廃棄物の処理費や水道費の削減を実現し、作業効率が飛躍的に向上しました。
セイスイ工業の土木泥水再利用システムは、高い処理能力と環境配慮を兼ね備え、従来の課題をクリアすることで、工事の効率化とコスト削減に大きな役割を果たしています。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
脱水機(遠心分離機)PTM-500と薬品自動溶解装置を組み合わせた土木泥水再利用システムでの処理をご提案しました。
①
ジェット併用鋼矢板打設工法で発生した汚泥を釜場に貯留します。
②
釜場に貯留した汚泥をポンプで汲み上げて、汚泥タンクに移動させます。
③
さらに汚泥をポンプで汲み上げ、薬品自動溶解装置で溶解した凝集剤を混ぜて脱水機PTM-500に送り、固液分離を行います。
④
脱水ケーキは脱水ケーキ受槽に送り、処理水はジェット併用鋼矢板打設工法で再利用します。
ジェット併用鋼矢板打設工法で発生した汚泥を効率的に処理した土木泥水再利用システム詳細
土木泥水再利用システム概要図
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設置スペース例
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MW-4の場合
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HS-500MWの場合
処理前の様子
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【写真】現場全景
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
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【写真①】釜場 汚泥状況
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【写真②】汚泥タンク
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【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 PTM-500
ジェット併用鋼矢板打設工法によって発生した汚泥は、まず釜場に集められ、ポンプで汚泥タンクへと搬送されます。その後、別のポンプで引き上げられた汚泥に、あらかじめ薬品自動溶解装置で準備された凝集剤を加え、脱水機(遠心分離機)PTM-500へ送って固液を分離します。
処理後の様子
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【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
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【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約60%です。一方、処理水(分離された水)はジェット併用鋼矢板打設工法用水として再利用しました。