セイスイ工業株式会社

導入事例

RESULTS

水没した下水処理場を救え!限界寸前から玄海町を救った仮設プラント逆転劇

事例89_玄海町現場全景①

設備の水没により機能停止した下水処理場に対し、セイスイ工業は仮設水処理プラントを迅速に導入。BODを1mg/L以下まで改善し、法令・施設基準を大幅にクリア。通常2カ月の微生物処理立ち上げを3週間で完了させ、人的・コスト負担を軽減。海洋放流可能な水質を実現しました。

処理ポイント

  1. 課題

    設備が故障し下水があふれて地下が水没、バキューム処理では追いつかず、処理水も放流基準が満たせず困っている

  2. 提案

    まず500㎥の貯留タンクを2棟設置し流入を一時対応、その後限られた敷地で設置可能な「Habuki」を用いた仮設水処理プラントを提案

  3. 結果

    3週間で微生物処理を立ち上げBOD 1mg/L以下を達成、海洋放流が可能となり人的・経済的負担を大幅に軽減、k短期間で高効率な処理を実現

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ご相談内容

2025年1月、佐賀県玄海町の「北部浄化センター」で設備が故障し、下水が水槽からあふれ、施設の地下が水没。異常を知らせる機器が作動せず、発見が遅れ被害が拡大。応急対応としてバキューム処理を行っていたが、対応が追いつかない。また、処理した下水は海洋放流をしたいが、水質が基準を満たせず困っている。

悩んでいる男性
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セイスイからのご提案

下水処理場への流入を受け止める応急措置として、まずは500㎥タンクを2棟設置し、一時的に下水を貯留。その後、限られたスペースでも設置可能で、BODの大幅削減にも貢献できる「Habuki」を活用した仮設水処理プラントをご提案しました。

提案する女性

下水処理場に流入する下水を迅速に処理!Habuikiを使用した仮設水処理プラントで海洋放流が可能なまでに水質改善!

玄海町の下水処理施設で設備故障による緊急事態が発生した際、まずは500㎥のタンクを2棟設置し、下水を一時的に貯留。その後、限られた敷地でも設置可能な仮設水処理プラント「Habuki」を導入し、処理を継続しました。

Habukiによる前処理により、BODをわずか15分で70%以上削減。後段では反応タンクとMBR膜を用いた生物処理・固液分離を行い、最終的に既存のUV処理設備を活用して、放流水はBOD 1mg/L以下という高水準を達成。法令基準(BOD40mg/L、SS40mg/L)および施設基準(BOD15mg/L)も大きくクリアし、海洋放流が可能なレベルまで水質を改善しました。

仮設処理の立ち上げ期間も短く、通常2か月かかる微生物処理がわずか3週間で稼働。長引くバキューム対応を回避し、人的・経済的負担の軽減にもつながりました。


セイスイ工業は、長年の現場経験を活かし、多様な処理をご提案いたします。無料の現地調査や打ち合わせを通じて、迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始できる体制を整えています。さらに、セイスイ工業の仮設水処理プラントの導入により、処理が難しい汚泥にも柔軟に対応でき、コストを抑えた効率的な対応が可能です。

従来技術との比較

項目

従来技術

Habuki導入時

微生物処理の立ち上げ期間

約2か月

約3週間

必要な設置面積

小(MBR使用)

ブロワ容量

大(電源強化要)

約30%削減

汚泥の発生量

多い

約10~20%削減

放流水質

BOD 10〜20mg/L

BOD 1mg/L以下

従来のバキューム搬送による下水処理では、24時間体制でも流入量に対応しきれず、人的・金銭的負担の増大が課題となっていました。セイスイ工業が提案した仮設水処理プラントでは、敷地内に設置可能な省スペース設計で、BODを15分で70%以上削減する「Habuki」とMBRを組み合わせた処理により、安定した連続処理が実現。

また、通常2か月かかる生物処理の立ち上げを約3週間で完了でき、処理開始までの期間も大幅に短縮。さらに、バチルス菌の効果により余剰汚泥の発生も抑えられ、汚泥引き抜きや電力消費といった運用コストの削減にもつながりました。処理性能・スピード・経済性のすべてにおいて、従来手法を上回る結果を実現しました。

セイスイ工業はこんな方法で解決!

 玄海町「北部浄化センター」で発生した設備故障による水槽の溢水に対し、セイスイ工業では、省スペースで高い処理性能を発揮できる仮設水処理プラント「Habuki」を活用した応急対応を提案・実施しました。

  • 下水を一時的に貯留するために、500㎥のタンクを2棟設置。処理能力を確保しつつ、緊急的な流入対応を可能にしました。

  • 既存の原水ピットから下水を汲み上げ、スクリーンで粗大物を除去。

  • その後、「Habuki」に通水し、15分でBODを70%以上除去する前処理を実施。

  • 反応タンクにて微生物による処理を行い、MBR膜によって固液分離。

  • 最終処理として既存のUV処理設備で殺菌処理を行い、放流します。

限られた敷地と短い準備期間の中で、確実かつ効率的な下水処理を実現し、1時間当たり47㎥の下水を処理。施設への被害拡大を防ぎました。

既設水処理設備が故障した下水処理場での処理方法詳細

仮設水処理プラント概要図

玄海プラント図

処理前の様子

事例89_玄海町現場全景①

【写真①】現場全景①

事例89_玄海町現場全景②

【写真②】現場全景②

事例89_玄海町原水状況

【写真③】原水状況

事例89_玄海町バキューム処理の様子

【写真③】バキューム処理の様子

下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。

処理中の様子

事例89_玄海町Habuki設置様子①

【写真①】Habuki設置様子①

事例89_玄海町Habuki設置様子②

【写真②】Habuki設置様子②

事例89_玄海町バチルス菌投入

【写真③】バチルス菌投入

事例89_玄海町Habuki処理の様子

【写真④】Habuki処理の様子

事例89_玄海町Habukiと曝気槽

【写真⑤】Habukiと曝気槽

まず原水ピットから下水をポンプで汲み上げ、スクリーンで粗大物を除去しました。次に、仮設水処理プラントの「Habuki」に通水し、BODを削減する前処理を実施。その後、反応タンクで微生物処理を行い、MBR膜により固液分離を実施。最終的に既設のUV処理設備で殺菌処理を行い、法令基準を大きく下回る水質での海洋放流を実現しました。

処理後の様子

処理後、MBR膜を通じて分離された処理水は既設のUV処理設備で殺菌され、BOD 1mg/L以下という高水準の水質を達成。法令基準および施設基準を大きくクリアし、安心して海洋放流が可能となりました。一方、処理工程で発生した余剰汚泥は、バチルス菌の効果により発生量を最小限に抑え、引き抜きや運搬の手間・コストを軽減。省スペース・短期間での設置にも関わらず、高効率な下水処理を実現しました。

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