農場のラグーン槽更新時に仮設水処理を活用!CODを低下させコストを約1/6に削減
ご相談内容
農場の複合ラグーン槽のメンテナンス期間中、排水処理を継続するための代替処理方法に困っている。メンテナンス中でも、排水のCODを効果的に低減しつつ、コストを抑え、長期間安定して運用できる方法を探している。
セイスイからのご提案
複合ラグーン槽のメンテナンス中も排水処理を継続できるよう、仮設の曝気槽と膜処理ユニットを組み合わせたプラントを提案しました。まず曝気槽で撹拌と曝気を行い、CODを効率よく低減し、その後、膜処理ユニットでさらに浄化処理を行います。
農場の水処理設備更新時も稼働を止めずに排水処理を継続!仮設水処理プラントでコストを1/6に削減
農場の既設水処理設備である複合ラグーン槽のメンテナンス中も排水処理を滞りなく続けるため、仮設の曝気槽と膜処理ユニットを組み合わせたプラントを2カ月半、24時間稼働させました。その結果、従来コストの約1/6に削減し、経済的かつ効率的な排水処理を実現しました。
セイスイ工業では、現場での豊富な経験を活かし、様々な処理方法を提案しています。現地調査や打ち合わせも無料で対応し、すぐに汚泥処理や機材のレンタルをスタートできる体制を整えています。また、仮設水処理プラントにより、処理が難しい汚泥にも柔軟に対応し、コストを抑えつつ迅速に対応できます。
■費用
従来技術との比較
従来のバキューム処理方法では、汚泥を外部に搬出する際のコストが大きな問題となっていました。しかし、セイスイ工業の仮設水処理プラントを利用することで、1時間に数十~数百㎥の汚泥を24時間連続で処理できるため、大量の汚泥が発生した場合でも柔軟に対応が可能です。油分や有機物を含む高濃度の汚泥も処理でき、遠心分離機による脱水で汚泥の大幅な減容化を達成します。これにより、産業廃棄物量の削減とコストの削減を同時に実現し、場内で効率よく経済的に処理を行うことができます。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
複合ラグーン槽のメンテナンス期間中に排水処理を継続するため、仮設の曝気槽と膜処理ユニットを組み合わせたプラントを提案しました。まず、曝気槽で撹拌と曝気を行い、CODを効果的に低減。その後、膜処理ユニットでさらに処理を施し、排水基準を満たす水質まで浄化しました。
①
複合ラグーン内の汚泥と既設設備からの排水を、ポンプで円形タンク①に移送します。
②
円形タンク①から円形タンク②にポンプで汚泥を汲み上げ、2つの円形タンクで撹拌しながら曝気処理を行います。
③
曝気処理後の汚泥を膜処理ユニットに移送し処理します。処理水はそのまま放流し、余剰汚泥は角形タンクに貯留されます。
④
角形タンクに貯留された余剰汚泥は、再度、円形タンクに移送され、再び曝気処理を行います。
ラグーン槽更新時に堆積汚泥と日常排水を同時処理した効率的な処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】複合ラグーン 汚泥状況
農場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】円形タンク(仮設曝気槽)565㎥円形タンク×2
【写真】円形タンク(仮設曝気槽) 汚泥状況
【写真③】膜処理ユニット
【写真④】角形タンク
複合ラグーン内の汚泥と既存設備からの排水をポンプで円形タンクに移し、そこで撹拌・曝気処理を実施します。処理後の汚泥は膜処理ユニットに送られ、処理水は直接放流し、余剰汚泥は角形タンクに貯留します。
処理後の様子
【写真】処理水
分離された処理水は排水基準を満たし、放流されます。