化学工場の取水口汚泥を15日間で効率処理!仮設水処理プラントで大幅なコスト削減を実現
ご相談内容
化学工場の取水口に汚泥や貝殻が蓄積し、工業用水の取水が難しくなっている。通常の浚渫や排水処理では対応が追いつかないため、効率的に濁水や汚泥を減容化できる方法を探している。可能であれば、廃棄物量を大幅に削減し、コストを抑えて対応したい。
セイスイからのご提案
ダイバー浚渫で汚泥を引き上げ、サイクロン付振動ふるいや脱水機(遠心分離機)HS-550MW×2台を使用し、取水口の汚泥や貝殻を効率的に処理する仮設水処理プラントを提案しました。
工業用水取水口に溜まった汚泥をわずか15日で処理!10,800㎥の濁水を段階処理し、廃棄物を1/7に減容化
仮設水処理プラントの稼働により、海から工業用水を取水する際に使用していた化学工場の取水口に堆積した汚泥を処理しました。15日間で10,800㎥の濁水と1,575㎥の脱水処理を行い、廃棄物量を500㎥から72㎥、約1/7にまで減容化しました。
セイスイ工業は、豊富な現場経験を基に、複数の処理オプションをご提案いたします。無料の現地調査や打ち合わせを経て、迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始できる体制を整備しています。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理が難しい汚泥にも対応でき、コストを抑えた効率的な対応が可能です。
効果
汚泥量
500㎥
72㎥
1/7に減容化
汚泥濃度
約2.4~3.0%
約-%
含水率41%
■産廃量
従来技術との比較
従来のバキューム処理では、大量の汚泥処理にかかる場外搬出のコストが大きな課題でした。しかし、セイスイ工業の仮設水処理プラントなら、1時間に数十~数百㎥の汚泥を24時間体制で連続処理することが可能で、大量の汚泥発生時にも柔軟に対応します。高濃度や油分・有機物を含む汚泥も処理できるため、遠心分離機による脱水で大幅な減容化を実現。これにより、産業廃棄物の削減とコストダウンを両立し、場内で効率的かつ経済的な処理が可能です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
ダイバー浚渫で汚泥を引き上げ、サイクロン付振動ふるいや脱水機(遠心分離機)HS-550MW×2台を使用し、取水口の汚泥や貝殻を効率的に3段階で処理する仮設水処理プラントを提案しました。
①
化学工場の取水口に堆積している汚泥を、ダイバーが浚渫します。
②
浚渫で汲み上げた濁水をサイクロン付振動ふるいにかけ、砂やゴミを除去します。
③
除去後の汚泥を原水槽から反応槽に移送し、高分子凝集剤と反応させます。
④
上澄水は放流し、沈殿汚泥は引き抜き、汚泥貯留槽へ移送します。
⑤
汚泥貯留槽に貯留された汚泥と薬品自動溶解装置で溶解した高分子凝集剤を混ぜて脱水機(遠心分離機)HS-550MW×2に送り、固液分離を行います。1時間当たり22 ㎥の汚泥を処理します。
化学工場の取水口に堆積した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
工場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】サイクロン付振動ふるい
【写真②】サイクロン付振動ふるいで排出された砂分・ゴミ
【写真③】放流水 SS100mg/L以下
【写真④】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-550MW×2台
浚渫で引き上げた濁水をサイクロン付振動ふるいに通し、砂やゴミを除去した後、反応槽で高分子凝集剤と反応させます。次に、沈殿槽で沈殿した汚泥を引き抜き、汚泥貯留槽に移送。最後に、2台の脱水機HS-550MW(遠心分離機)で固液分離を行います。沈殿槽の上澄み液はSS100mg/L以下であることを確認し、そのまま放流します。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水機で処理された脱水ケーキ(分離された固形物)は含水率が41%です。一方で、分離された処理水は既存の水処理設備に排水されます。