化学繊維工場の排水による水質悪化を防止!従来比較で処理費用が1/5に!
ご相談内容
化学繊維工場の沈殿池に堆積した汚泥の濃度が上昇し、これ以上濃度が上がると放流水の水質が悪化してしまう。そのため、沈殿池の汚泥濃度を下げる方法を探している。
セイスイからのご提案
化学繊維工場の既設設備である沈殿池から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら脱水減容化をする仮設水処理プラントを提案致しました。
工場の沈殿池に堆積した汚泥を処理した結果、汚泥が1/14に減容化!
15カ月間仮設水処理プラントを稼動させることにより沈殿池に堆積する高濃度汚泥の処理を行いました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を15,000㎥から1,100㎥の約1/14にまで減容化できました。また、処理費用は従来工法と比較して1/5に抑えることができ、水質の改善と処理コスト・産廃量の削減を実現しました。処理した汚泥は繊維質であったため、脱水ケーキ(分離された固形物)はキノコの苗床として再利用できました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
15,000㎥
1,100㎥
約1/14に減容化
汚泥濃度
約1.5%
約-%
含水率80%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来工法では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキューム工法での場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かないなどの問題がありました。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、改修工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
化学繊維工場の既設設備である沈殿池から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら脱水減容化をする仮設水処理プラントを提案致しました。
①
沈殿池にポンプを設置します。
②
ポンプで沈殿池に堆積した汚泥を汲み上げます。
③
汚泥を脱水機(遠心分離機)に入れ固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4で、1時間当たり7㎥の汚泥を処理します。
仮設水処理プラントなら、大量の汚泥も連続的に処理できるため、短期間で処理することが可能です。また、既設設備を稼働しながら汚泥を減容化できるので、工場の生産ラインを止めることなく問題解決を図れます。
沈殿池に堆積した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】原水汚泥(濃度1.5%)
沈殿池に堆積した汚泥の様子です。汚泥濃度は1.5%でした。
処理中の様子
【写真】脱水機(遠心分離機)設置状況 MW-4
既設水処理設備の沈殿池にポンプを設置して汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送水していきます。脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約80%です。処理した汚泥は繊維質であったため、脱水ケーキ(分離された固形物)はキノコの苗床として再利用できました。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していき