設備担当者が知るべき水処理に関する単語集

水処理の現場で使用される専門用語をまとめています。設備ご担当者の間では良く使用される単語を取り上げているので、特に異動したての方や入社したての方の業界に関する勉強の用途でお使いいただければと思います。また、業界内で最新の単語もピックアップしますので、情報収集にもお使いください。

下水

下水とは、事業所からの産業排水や、生活で使用された生活排水、雨水などの汚水のことです。また、それらの水の通り道である「下水道」を略して下水と呼ぶこともあります。下水道は、河川や湖、そして海の汚れを防ぐうえで、重要な役割を担っています。下水道の下水排出の方式には、分流式と合流式が存在します。分流式は雨水管と汚水管と、下水管が分離しているため、大雨が降った際にも汚水が溢れてしまうリスクが少ないですが、合流式の場合、雨水と汚水を同じ下水管で流しているため、大雨が降った際に下水があふれ出すリスクがあります。ただし合流式は、下水管設置が一本で済むため、コストを抑えることができるというメリットがあります。事例として、1970年代以前に作られた下水道では、合流式が採用されている場合が多く見られ、都市部では分流式が見られます。