汚泥処理に関する用語
オキシデーションディッチ法(OD法:Oxidation Ditch Process) おきしでーしょんでぃっちほう
オキシデーションディッチ法(OD法)は、最初沈殿池を使用せず、機械式曝気(エアレーション)装置を備えた浅い環状水路を反応タンクとして利用し、低負荷条件で活性汚泥処理を行います。その後、最終沈殿池で固液分離を行う処理方法です。
このプロセスでは、下水中の有機物を除去するとともに、好気と無酸素の工程を繰り返すことで硝化・脱窒が進み、効果的に窒素を除去することができます。
- OD法のメリット
オキシデーションディッチ法の利点は、低負荷運転が特長で、流入下水の負荷変動に対して安定した処理が可能であり、小規模な下水処理施設では維持管理が容易です。また、水中プロペラODシステムの導入により、負荷変動や初期運転の調整が簡単で、嫌気と好気の運転切替が容易に行えるため、窒素除去が効果的に進みます。さらに、シンプルな構造は省スペース・省エネルギーにつながり、運転コストの削減にも寄与します。
- OD法のデメリット
OD法にはいくつかの課題も存在します。小規模から中規模施設に適しているため、大規模な下水および汚泥処理施設には適用が難しい場合があります。また、曝気装置の連続運転によるエネルギー消費が増加する可能性があり、適切な管理が求められます。さらに、好気性と無酸素状態のバランスを保つためには、環境条件(温度、pH、溶存酸素濃度など)の厳密な管理が必要であり、場合によっては運用が複雑になることがあります。
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