水処理に関する用語
pH(Potential Hydrogen:水素イオン指数) ぺーはー、ぴーえいち
pH(水素イオン指数)は、液体および水系溶液の酸性・アルカリ性の度合いを示す指標です。水素イオン濃度のマイナス対数で定義され、0-14の数値範囲をとります。
pH7が中性を示し、これより低い値ほど強酸性、高い値ほど強アルカリ性を意味します。工学的にはpH管理が重要視されており、用水や排水のpHコントロールは必須です。
水溶液のpHは、溶質(酸・アルカリ)の濃度と種類に依存します。環境水である河川や湖沼のpH管理は重要で、これらの場合、生物の生息可能範囲であるpH6.5-8.5の維持が求められます。工場排水の場合は、業種や用途に応じた基準が法令で定められており、基準内でのpH管理が義務付けられています。
pH測定では、電位差を利用したガラス電極を用いた水素イオン濃度計が一般的です。標準液による器機校正が測定精度に大きく影響します。
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