土木工事技術
推進工事 すいしんこうじ
推進工事は、推進シールド機やマイクロトンネルボーリングマシン(MTBM)などの機械を用いて、地中を掘削しながら管や構造物を設置するトンネリング(シールド)工法を指します。これらの機械は地下で作業を行い、具体的な工事としては以下のようなものが該当します。
・下水道管やガス管、水道管などのライフラインを地中に敷設する工事
・通信ケーブルを収容する多目的トンネルの施工
・道路の下をくぐる箱型函渠の推進工事 など
推進工事の特徴は、開削工事に比べて周辺地盤への影響が少なく、施工性に優れています。これらの機械は、推進しながら地中を掘削し、同時に設置物を配置していくことで、迅速かつ効率的な工事が可能となります。
近年では、都市部での管路更新工事などにおいて、推進工事が広く採用されています。その理由は、市街地での作業や既存のインフラとの調和が求められる場面で、推進工法が適しているためです。
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