汚泥に関する用語
無機汚泥 むきおでい
無機汚泥とは、工場排水や鉱業廃水などの処理過程で発生する、無機物を主成分とする汚泥の総称です。土木工事現場や金属工場等、砂や金属成分等を多く含む排水を処理する施設・設備で主に発生します。重金属などの有害物質を含有することが多いのが特徴です。
廃棄物処理法の施行通知では、代表的な無機汚泥として「赤泥、珪藻土かす、炭酸カルシウムかす、廃白土、浄水場の沈でん池より生ずる汚泥」が挙げられています。
代表的な無機汚泥としては、メッキ工場や表面処理工場で発生する金属含有汚泥、陶磁器やガラス工場の汚泥、石炭化学工業由来の汚泥などがあります。これらは鉄、アルミニウム、マンガンなどの重金属を相当含有するのが普通です。
無機汚泥に含まれる重金属は溶出しやすく、土壌や地下水の汚染を引き起こす可能性が高いです。適切な前処理や安定化処理が必要不可欠であり、含水率の低減や化学変化の抑制が重要視されます。
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