汚泥情報
含水率|がんすいりつ
含水率とは、汚泥などの固形物における水分量の割合を表す指標です。汚泥処理や汚泥資源化を考える上で最も基本的な性状パラメータの一つです。
含水率は乾燥汚泥量に対する含水量の百分率で表されます。数式で表すと「含水率(%) = (総汚泥量 - 乾燥汚泥量) / 総汚泥量 x 100」となります。一般的な汚泥の含水率は70~99%程度ですが、種類や性状による差があります。
下水などの処理過程で発生した汚泥は、高い含水率が特徴です。この汚泥を適切に処理しなければ、大量の水を含んだまま処理場に搬入することになり、輸送や処理のコストが膨らんでしまいます。
汚泥は含水率が高いほど流動性が低下するため、汚泥の移送が困難になったり、輸送コストの増加、機械的な脱水が難しくなるなどの問題が生じます。そのため、遠心力を利用した脱水機などで含水率を下げ、体積当たりの汚泥量を減らすことが重要です。これにより、汚泥の輸送コスト削減につながります。
このように、含水率は処理コストに関わる重要な要素の一つとなっています。
一方で含水率が低すぎると埃や粉じんが発生する問題も生じます。適正な含水率管理が汚泥処理には欠かせません。