水処理に関する用語
下水 げすい
下水は、主に各家庭住居の台所や浴室、トイレ、または工場などから出る汚水(廃水)、あるいは集められた雨水を指します。下水は、汚れた成分を分解するために下水道を通って、下水処理場へ運ばれます。地下水路などで終末処理場に集約し処理されたのち、自然環境に悪影響を及ぼさないように下水処理・浄化処理をされた水は、環境に対する有害な影響を最小限に抑え、再利用可能な水質基準に適した水へと変換されます。その後、公共水域へ排出されるか、公共施設で再利用されます。
下水の適切な処理は、環境保護や公衆衛生の観点から極めて重要です。下水中に含まれる有害物質や微生物を効果的に取り除くことにより、水質が向上し、地域社会全体の健康と安全が確保されます。
また、下水処理は持続可能な水資源管理にも寄与しており、浄化された水は河川などに排出され、再利用されたり、自然環境に戻される前に様々な用途に活用されることがあります。最終的には再び、上水道にも使われることになります。
総じて、下水は現代社会において不可欠な要素でありますが、現在、日本の上水道は普及率98%という高い数字に対して、下水道は76%にとどまっています。世界的にみると高水準ではありますが、下水の効果的な処理と管理が、環境の健全性と持続可能性にも寄与することにもつながりますので、下水道のさらなる普及を進めていく必要があります。
下水に関するコラムはこちら
水処理に関する用語