汚泥に関する用語
汚泥焼却灰 おでいしょうきゃくはい
汚泥焼却灰とは、下水処理場や工場排水処理設備などで発生する余剰汚泥を焼却した後に残される灰分のことです。主成分は酸化ケイ素やシリカ、金属酸化物であり、課題となるのは多くの場合、重金属を含有していることです。
汚泥焼却灰は含水率が低く粉体状を呈するため扱いづらい物性を示しており、最終処分場への直接搬入は難しく、固型化処理などが必要不可欠です。また、直接土壌への浸透による汚染リスクが高いことに加え、硝酸塩や重金属などの溶出性有害物質を含有する可能性があるため、溶出性重金属の存在は土壌汚染を引き起こすリスク要因となり得ます。
このため、建材や燃料への再資源化に加え、適正な固形化技術の確立による安全性向上が求められています。現在、セメント原料化や煉瓦代替燃料としての再資源化が試みられていますが、有害物質を完全に不溶化・固定化できる安全な処理技術の確立が喫緊の課題です。
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