設備担当者が知るべき水処理に関する単語集
水処理の現場で使用される専門用語をまとめています。設備ご担当者の間では良く使用される単語を取り上げているので、特に異動したての方や入社したての方の業界に関する勉強の用途でお使いいただければと思います。また、業界内で最新の単語もピックアップしますので、情報収集にもお使いください。
生物化学的処理法
生物化学的処理法とは、水処理技術の一つで、微生物の働きで汚水中の有機化合物を分解する処理方法です。処理する排水を、ばっ気槽と呼ばれる槽に貯め、槽内の微生物に物質を分解させることで、処理を行います。この処理の後、排水は沈殿槽に供給され、汚泥と水を分離する工程に進みます。生物による分解を行う際は、物質を分解する微生物に対して、酸素を供給する必要があるため、散気管(散気装置)などのばっ気装置が必要となります。生物化学的処理法には、活性汚泥法や散水ろ床法などの好気性菌による方法、浄化槽にみられる嫌気性菌による方法など、様々な種類があります。微生物によっては、分解できないものもあるため、適切な種類の微生物を導入することが大切です。