技法・工程に関する用語
山留工法 やまどめこうほう
山留工法は、掘削や切土工事において、掘削面の盛土や地山の崩壊を防ぐために非常に重要な土留め設備や支保工法であり、山留工事としても広く知られています。この工法は、地盤の安定を保ち、工事の安全性を確保するために不可欠であり、使用する芯材や鋼矢板、矢板の選定が工事の品質を左右します。
具体的な山留工法としては、掘削断面全体を鋼材やアンカーなどで補強固定する方法や、掘削面の土砂の流動や移動を抑制する方法があり、これらは工事の種類に応じて選ばれます。掘削断面が大きいほど、山留工法の選定が工事の成否を左右するため、設計段階および施工段階で適切な工法を選ぶことが極めて重要です。
代表的な山留工法には、以下のものがあります。
- スロープ山留工法
掘削斜面にグリッド状の鉄筋を配置し、掘削面の安定を図る工法。この際、芯材の選定が耐久性に大きく影響する。
- ワイヤーメッシュ工法
金網を設置して土砂の流動を抑制し、掘削面を保護する工法。土砂の動きを防ぐため、鋼矢板や矢板も使用されることがある。
- アンカー工法
アンカーと支保工を組み合わせて掘削面を固定し、地盤の安定を保つ工法。大規模な山留工事において、この工法が特に有効。
これらの山留工法は、山留工事の安全性を確保するために不可欠であり、現場の状況や掘削断面の規模に応じて最適な工法を選定することが求められます。山留工法の適切な選択と実施により、工事の効率化と安全性向上が図られ、最終的には高品質な地盤の安定が実現されます。
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