土木工事技術
高圧噴射撹拌工事 こうあつふんしゃかくはんこうじ
高圧噴射撹拌工事は、セメントミルクなどの改良液を高圧で地中に注入しながら、機械的に攪拌混合することで地盤土を固化・改良する工法です。
具体的な施工手順は以下の通りです。
①改良予定地盤に、撹拌翼と注入パイプからなる攪拌棒を所定の深度まで挿入します。
②高圧で改良液を注入しつつ、攪拌翼を回転させて土との混合攪拌を行います。
③改良部位を設計強度以上に固化させます。
この工法の特徴は、連続的に地盤改良体を形成できることにあります。改良液の種類はセメントミルクの他、ポゾリャンや石灰などが利用され、それぞれ地盤の特性に影響を与えます。また、効率的で迅速な地盤改良が可能であり、切土やトンネル施工の地盤補強に特に適しています。改良の範囲や深度はプロジェクトの要件に応じて検討されます。
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