汚泥に関する用語
建設汚泥 けんせつおでい
建設汚泥とは、建設工事にかかわる掘削工事等の過程で発生するコンクリートや土砂などを主成分とする泥状の産業廃棄物です。トンネル掘削や基礎工事で大量に排出されることが課題となっています。
建設汚泥に該当する泥状の状態とは、標準仕様ダンプトラックに山積ができず、また、その上を人が歩けない状態をいいます。この状態を土の強度を示す指標でいえば、コーン指数がおおむね200kN/㎡以下、または一軸圧縮強度がおおむね50kN/㎡以下の状態を指します。
土砂か汚泥かの判断は、掘削工事に伴って排出される時点で行われます。
主な成分は砂、粘土、石こう等の鉱物質で、これにセメント、コンクリート、アスファルトなどの建設資材由来成分が混入します。高アルカリ性であり、有害物質の混入も懸念されています。
建設汚泥は含水率が高く粘性も強いため、簡単な置換えでは処分できず適切な処理が必要です。再生利用の取り組みも進められており、セメント原料化や土木材料への利用、汚染土壌の改良剤への応用などが研究されています。
建設汚泥の発生抑制と適正処理は今後更に重要性を増すと考えられ、建設業界全体での取り組みが求められます。
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