設備担当者が知るべき水処理に関する単語集
水処理の現場で使用される専門用語をまとめています。設備ご担当者の間では良く使用される単語を取り上げているので、特に異動したての方や入社したての方の業界に関する勉強の用途でお使いいただければと思います。また、業界内で最新の単語もピックアップしますので、情報収集にもお使いください。
凝集沈殿法
凝集沈殿法とは、薬品を用いて、粒子を分離することで処理を行う方法です。分離すべき粒子が小さい場合、通常の原水などを用いる方法では、粒子の分離に時間がかかってしまいます。そこで、凝集剤という薬品を用いて、微粒子をまとめて大きな固まりにすることで、効率的に分離・沈殿することができるようになります。処理できる対象には、有機化合物排水や無機物排水が該当します。凝集剤には、主にアルミニウム塩や鉄塩などが用いられています。また、凝集沈殿法を行う前に、生物化学的処理法などで前処理を行うことで、凝集剤の添加量を少なくすることが出来ます。また、凝集沈殿法の際には、大きな効果を得るためにも、投入する凝集剤の量、排水のpH、凝集槽の攪拌強度や凝集剤の鮮度にも気を付けなければなりません。