汚泥に関する用語
ヘドロ へどろ
ヘドロとは、河川や湖沼、海域などの水中に不溶性の老廃物などが堆積したコロイド状をなしたものです。水底にたまったやわらかい泥で、有機物や土砂などを主成分とする、水分を多く含む泥状の汚染物質のことをいいます。
河川、湖沼、海洋などの水底の表層では、粒子が微細で沈降性が悪く、酸素供給が不充分で腐敗が進み硫化水素臭等の悪臭を発生、陸上から流入する栄養塩過剰の汚濁物を含有する底質汚泥が堆積します。そうすると、河川では水質汚濁により栄養塩の増加が生じ、植物プランクトンが異常繁殖してヘドロが発生します。海域のヘドロ発生は赤潮との関連も指摘されています。ヘドロには重金属や有害物質を含む場合もあり、ダイオキシン類や内分泌かく乱化学物質が検出されることもあります。
ヘドロは悪臭原因物質が多数存在することから異臭問題を引き起こします。流域住民の生活環境悪化に加え、アマモ場などの生態系にも影響が及びます。河川や海岸の汚染防止、浚渫(しゅんせつ)と適正処理が欠かせません。
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