技法・工程
膜ろ過|まくろか
膜ろ過は、微粒子や有機物、イオンなどを選択的に取り除くための浄水処理技術であり、異なる孔の大きさや性質を持つ膜を使用します。水を高圧で膜の微細な孔を通すことで、膜が特定の成分を捕捉し、浄化された水だけを通過させます。
精密ろ過膜、限外ろ過膜、ナノろ過膜、逆浸透膜などが代表的な膜ろ過の種類であり、穴の大きさに応じて異なる膜が選ばれます。この技術は、用途に合わせて適切な膜を選択することで、必要な成分を保持しつつ不要な物質を取り除くことができます。精密で高効率な分離が可能ですが、砂ろ過に比べて設置費用や維持・補修費用が高いという特徴もあります。近年では、急速濾過装置から膜ろ過装置に移行する事例も増えていますが、膜詰まりへの対策が課題とされています。