技法・工程
砂ろ過|すなろか
砂ろ過とは、砂をろ材として、水を砂層を通してろ過することにより浄化するろ過の方式です。このろ過装置は、飲料水の製造や工業用水など様々な所で用いられており、具体的には、ろ材に球状の珪砂やアンソライト等を用いたろ過槽やろ過塔に原水を通水することで、砂層の目詰まり防止効果や微生物による分解能を利用して、浮遊物質や有機物、窒素、リンなどを除去する仕組みとなっています。主に緩速ろ過と急速ろ過などに代表される異なる2種類のろ過方式があります。
砂ろ過は、比較的安価な設備で維持管理が容易なことから、地方自治体の水道施設や分散型の上水・排水処理に広く利用されている代表的なろ過技術の一つです。