技法・工程に関する用語
ポンプ浚渫 ぽんぷしゅんせつ
ポンプ浚渫は、ポンプを用いて海底の土砂や堆積物を吸い上げ、浚渫する手法です。この方法では、土砂と海水を同時に圧送するため、土砂を堆積するだけでなく、排砂池と呼ばれる器が必要です。排砂池に土砂と海水が圧送され、土砂は排砂池内に堆積し、海水は余剰水として余水吐を通り、場外へ排水されます。
具体的な手順としては、浚渫の対象となる地点に大型のフロート(浮体)を浮かべ、そのフロートに取り付けた管の先端にポンプを降ろします。ポンプの吸込口から水底の土砂や泥を吸い上げ、ポンプ浚渫船や陸上に排出・回収する仕組みです。
ポンプ浚渫の特徴は、吸引力によって土砂を引き寄せるため、周囲への影響が最小限であることや、浚渫と同時に土砂の搬出が可能であることなどが挙げられます。一方で、大型機器が必要であることやコストの問題があるといった課題も存在します。
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