デカンタ型遠心分離機を使った土木現場の汚泥処理事例

デカンタ型遠心分離機とフィルタープレスとの違い
フィルタープレスは大規模な浚渫で使われる脱水機ですが、稼働までに10〜15日の設置調整が必要です。主に無機物の処理のみで有機物は処理できません。 弊社で使用するデカンタ型遠心分離機は、処理量によっては当日から処理可能。河川や調節池の濁水処理にも適用可能で、油分や有害物の処理も可能です。ろ布などの消耗品不要で、有機質の多い汚泥も処理できます。
浚渫処理
漁港の堆積ヘドロ、河川・池・沼・調整池・ため池の堆積汚泥、ダム取水口の堆積汚泥など、様々な現場で処理が可能です。
大小様々な浚渫の現場で実績がございます。
漁港の浚渫現場例(国内最大規模の時間あたり800㎥処理)

現場全景

仮設脱水機9台

脱水固体

放流水
沼の浚渫現場例

処理対象現場

ゴミネットを利用した汚泥吸引

遠心分離機

分離固体
池の浚渫現場例

処理対象現場

汚泥受け入れ

分離固体

分離水
シールド工法・推進工法
シールド工法・推進工法の泥水工法・泥濃工法で泥水や汚泥処理が可能です。
泥水工法・泥濃工法の概要
泥水工法は、掘削した土砂を水で希釈し、ポンプで地上に送り出す工法です。
泥濃工法は、掘削した土砂をポンプで直接地上に送る工法です。
泥水工法は水量が多く、泥濃工法は水量が少ないですが濃度が高いです。
泥水工法の現場例
下水管や共同溝の工事には、分級機で75μm以上の砂分を分級し、脱水機で75μm以下のシルト・粘土分を脱水します。デカンタ型遠心分離機なら20~75μmのシルト分を薬品不使用で分級可能。また、薬品併用により、シルト・粘土の脱水し、脱水固体の含水率は約30~60%にすることが可能です。

対象作業現場

遠心分離機

処理水

処理水

脱水固体
泥濃工法の現場例
これまでは泥水を全量バキューム処理で廃棄していましたが、デカンタ型遠心分離機なら廃棄量を30〜70%削減可能。20μm以上のシルトや砂分を除去し、ポリマーシルトは残すことで処理水を工法に再利用が可能です。粘土やシルト層でも脱水ケーキのリサイクル率が高まります。砂層ではサイクロン付振動ふるいを利用して処理しています。

泥濃式推進設備

遠心分離機(推進泥水の再利用)

砂分搬出 ダンプトラック

ベルトコンベア
地中連続壁工法
弊社は地中連続壁工法の開発において泥水管理中心に関与してきました。 デカンタ型遠心分離機は、薬品不使用で10μm以上のスライム分を分級し、有効な泥水材料を損なわずに安定管理できます。
現場例

掘削機

遠心分離機

原泥

脱水固体
ボーリング
デカンタ型遠心分離機は、薬品不使用でスライムを10μm以上除去し、処理水の工法再利用率を高めます。また、産業廃棄物の削減や比重低下やゲル化、コンクリートの劣化防止、泥水ポンプやビットの磨耗防止など、多くの利点があります。
石油ボーリングの現場例

現場全景

遠心分離機(MW-4)

分離水

脱水固体
温泉ボーリングの現場例

現場全景

遠心分離機

分離水

脱水固体
ウォータージェット併用・鋼管鋼矢板圧入工法
硬い地盤や都市部や狭量地などの場合、水を使用したウォータージェット併用による鋼管鋼矢板圧入工法が利用されています。弊社は現場で発生した建設汚泥を脱水ケーキと処理水に分離して産業廃棄物を減容化。コストを圧縮して工期を短縮します。また処理水はジェット併用に再利用が可能です。
現場例

遠心分離機

分離水

脱水固体
リバースサーキュレーションドリル工法
ジェット併用工法と同様に弊社は現場で発生した建設汚泥を脱水ケーキと処理水に分離して産業廃棄物を減容化します。

杭打ち状況

処理汚泥

遠心分離機HS-450MW(20㎥/h処理)

脱水固体状況