技法・工程
活性炭処理|かっせいたんしょり
活性炭処理は、水から有機物や匂い成分を効果的に取り除くために、活性炭を吸着材として利用する処理方法です。活性炭は微細な細孔と大きな表面積を備え、物理吸着や化学吸着を通じて様々な物質を捕集・保持できる特性を持っています。このため、水処理においては優れたろ過材として広く利用されています。活性炭には様々な種類があり、原材料によって異なる特性が現れます。例えば、石炭系、植物性、ヤシガラ、おがくず、骨などが挙げられます。
活性炭処理には、粉末状の活性炭を混合攪拌して吸着させるパウダー法や、活性炭を充填したカラムを通水してろ過吸着させるカラム法があります。
このように活性炭処理は、水道水や工業用水、排水、大気、ガスの浄化に広く適用されており、脱臭剤や浄水としても利用されています。