水処理に関する用語
油分濃度 ゆぶんのうど
油分濃度とは、水中に含まれる油成分の量を表します。水質項目の一つでもあり、河川・海洋等の水域や地下水・工業用水に含まれる油成分量を示す重要指標です。単位はmg/Lで表現されることが一般的です。ディーゼル燃料由来の油分などが代表例です。
ディーゼル燃料や工場排水由来の油分が水域を汚染する事例が後を絶ちませんが、良好な水環境のためには、河川や海洋、地下水の油分濃度は5mg/L以下の基準が望まれます。通常、上水道及び下水道で定められた排水規制値も5mg/Lが上限値となっており、厳しい制限が設定されています。高い油分を含む排水に対しては、凝集剤処理とDAF(溶気性浮上)法が代表的な油分除去技術となっています。
最近ではImage Analysis(画像解析技術)をはじめとする最新の分析装置の登場により、リアルタイムでの油分濃度監視も可能となり、事故検知と流出防止に大きく貢献することが期待されます。
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