水処理に関する用語
純水 じゅんすい
純水とは、無機物や不純物をほとんど含まない非常に高い純度の水を指します。純水の定義としては、水中のミネラルや塩素など、一般的な水道水に含まれる不純物がほぼ完全に取り除かれている水を意味します。薬局で販売されている精製水も純水の一種です。
純水を生成するためには、蒸留、逆浸透、イオン交換、電気分解などの高度な水処理技術が使用されます。たとえば、蒸留で作られる高純度の水は「蒸留水」と呼ばれます。一方、逆浸透膜(RO膜)を使用して水をろ過し、微細な微粒子や不純物を取り除いて純度を高めたものは「RO膜水」と呼ばれます。また、イオン交換樹脂を用いて水中のイオンを交換・除去して生成されたものは「イオン交換水」として知られています。
これらの技術を組み合わせたシステムにより、水中の溶解物質や微生物がほぼ完全に除去され、極めて高い水質が得られます。このように、純水は複数の高度な処理方法によって生成され、用途に応じてさまざまな形態で利用されています。
また、純水の中でも特に純度が高いものは「超純水」と呼ばれ、半導体製造など、極めて高い水質が求められる分野で使用されます。超純水は、わずかな不純物や微粒子でも製品の品質に影響を与えるため、これらの高度な水処理システムが必要不可欠です。
純水は、SS(懸濁固形物)の含有量を極限まで抑えた高純度の水であり、微生物の成長を抑制する環境を提供するため、特定の用途で利用されます。また、純水と蒸留水の違いは、生成方法とその結果としての純度にあり、純水は逆浸透やイオン交換などの技術を組み合わせて生成されることで、より広範囲の不純物を除去します。用途に応じて、これらの水は適切に使い分けられます。
水処理に関する用語