事例
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【事例32】千葉県JR駅周辺排水対策工事(鋼矢板打込み工事)

ご相談内容

鋼矢板打込み工事のウォータージェットカッターを使用する際に発生する大量の泥水の産廃費用や水道費用を削減したい。

効 果

土木泥水再生処理プラントを稼動させることにより、常時1時間当たり8~9㎥の泥水を再生することができました。また、泥水再生処理前の泥水と比較して約6分の1まで脱水減容化しています。従来の濁水処理設備による方法に比べ、沈殿待ち時間がありませんので施工ロスが改善出来ます。

※脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は土質により変わります。含水率が高い程、廃棄物量も増えてきます。

紹介動画

ご提案内容

この現場では1時間当りの水使用量(打設30分・熔接25分・段取換え5分)ジェットカッター吐出量400ℓ/分と仮定すると30分×400ℓ/分=12,000ℓ/30分となります。
1時間当りの発生泥水量は打設時の30分しかありませんので、この30分間に発生した泥水を処理するようになります。発生泥水は釜場からポンプで泥水受け槽へ送水しますが、ポンプで送水する間に泥水が土中に染み込んでいくために推定泥水回収率0.7~0.8と仮定します。よって、処理対象となる泥水量は、12㎥/h×0.7~0.8=8.4~9.6㎥/h となります。
今回の事前調査の結果から土質と発生泥水濃度が10%前後だったことを考慮し、遠心分離機(HS-400MW)と水槽を組み合わせた土木泥水再生処理プラントでの処理をご提案致しました。
処理能力は土質や発生泥水濃度により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。
他の事例も沢山ございますのでご参考にして下さい。


セイスイ工業では、処理実施までのご提案資料作成・現地確認・薬品テストなどを無料で行っております。
お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全国各地訪問させていただきます。

■プラントフロー図

現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。(写真1)

写真1  現場全景

ジェットカッターから8~9㎥/hの泥水が発生しています。(写真2)
釜場からポンプで汲み上げた泥水を泥水受け槽に送ります。(写真3)

泥水受け槽に溜まった泥水を脱水機(遠心分離機)に送る途中の配管へ高分子凝集剤を添加しながら脱水機(遠心分離機)に送ります。(写真4)
使用した脱水機(遠心分離機)は、HS-400MWです。(写真5)
この機械の処理能力は今回の泥水濃度10%(比重1.06)では8㎥/h(8.5t/h)となりました。
処理能力は土質や泥水濃度により変わりますが、同じ土質と仮定した場合に泥水濃度が低ければ処理能力は上がり、逆に泥水濃度が高くなると処理能力は下がります。

泥水は脱水機(遠心分離機)にて水と泥土に分離され、分離された水(処理水)はウォータージェットカッター用水として再利用しました。(写真6)
一方、脱水機(遠心分離機)にて分離された泥土(脱水固体)の含水率は38.5%となり、廃棄物として廃棄します。(写真7)