鋼矢板工事に土木泥水再利用システムを導入!濁水処理機では処理できない高濃度汚泥を減容化して産業廃棄物を1/10に!
ご相談内容
鋼管や鋼矢板の打込み工事でウォータージェットカッターを使用する際に発生する大量の建設汚泥(産業廃棄物)を処理するコストや水道費用を削減したい。
セイスイからのご提案
脱水機(デカンタ型遠心分離機)HS-500MWと水槽タンクを組み合わせた、土木泥水再生利用システムでの処理を提案しました。このシステムは土木現場で建設汚泥を減容化しながら処理水をジェットカッターに再利用できるシステムです。
処理した結果、建設汚泥を約1/10まで減容化!
土木泥水再利用システムの導入により、1時間当たり15㎥の連続再生処理を実現しました。また、泥水処理して約1/10まで減容化できるため、大幅な処理効率化とコストダウンも実現しました。
従来の濁水処理設備では、沈殿待ち時間が生じ処理時間のロスが課題でしたが、セイスイ工業の土木泥水再利用システムなら待ち時間ゼロでの24時間連続処理が可能です。作業効率の抜本的改善により、泥水処理コストや工事期間の大幅短縮が見込めます。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥濃度
約5%
約-%
含水率43%
■産廃量
従来技術との比較
濁水処理機
- 濁水処理機を設置し汚泥を水と泥土に分離
- 土木現場に設置可能なサイズの処理機の場合、高濃度の汚泥は処理できない
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
沈殿法
- 沈殿槽を並べて汚泥を沈殿させる
- 沈殿に時間がかかり、沈殿槽を並べる敷地面積が必要
- 沈殿後の上澄みはジェット併用などに再利用できるが少量
バキューム処理
- 発生した汚泥をそのまま移送
- 汚泥が減容化されないためバキューム処理と廃棄処理が高コスト
土木泥水再利用システム
- デカンタ型遠心分離機で汚泥を水と泥土を分離
- 高濃度の汚泥も対応可能
- 処理水はジェット併用などに再利用可能
従来の濁水処理設備では、ウォータージェット工法から発生する大量の高濃度泥水を処理しきれず、沈殿待ち時間のロスや高額な産廃費用が課題でした。しかし、セイスイ工業の土木泥水再利用システムは、脱水機(遠心分離機)などを組み合わせ、様々な泥水に対応することが可能です。短時間で固液分離し、高圧水に再利用可能な処理水を連続的に生み出すことができます。 これにより、工事の施工効率向上や、水道費削減、産廃費用低減といったメリットが生まれます。 セイスイ工業の高性能かつ環境にやさしい 土木泥水再利用システム は、従来法の課題を解決。工事の合理化とコストダウンに貢献します。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
脱水機(遠心分離機)HS-500MWと水槽を組み合わせた土木泥水再生利用システムでの処理を提案致しました。
この現場での1時間当たりの水使用量は、ウォータージェットカッターの吐出量700L/分から計算すると21㎥です。 ただし、実際に回収できる泥水量は、土中への浸透などを考慮し、21㎥の70〜80%程度と見積もります。 つまり、処理が必要な泥水量は14.7~16.8㎥/時間となります。
一方、ウォータージェット工法から発生する泥水の濃度は通常2〜20%ですが、今回の事前調査では5%程度とわかっています。
セイスイ工業の脱水機(遠心分離機)HS-500MWは、泥水濃度1〜25%まで処理可能で、1時間当たり15㎥の汚泥を処理することが可能です。
したがって、この脱水機(遠心分離機)と水槽を組み合わせた土木泥水再生利用システムが、今回の現場に適していると判断し提案させていただきました。このシステムならば、効率的に泥水を再生利用できます。
発生した建設汚泥の処理方法詳細
土木泥水再利用システム概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】鋼矢板打設状況
【写真②】ゴミ除去(泥水受け槽)
【写真③】泥水(泥水受け槽)
【写真④】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW
ウォータージェットカッターから約22㎥/hの泥水が発生しています。泥水を釜場からポンプで汲み上げ泥水受け槽に送ります。泥水受け槽に溜まった泥水を脱水機(遠心分離機)に送る途中の配管へ高分子凝集剤を添加しながら脱水機に送ります。使用した脱水機は、HS-500MWです。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約43%です。一方、処理水(分離された水)はウォータージェットカッター用水として再利用しました。