事例
RESULTS

【事例50】製鉄所の堆積汚泥移送(2)

ご相談内容

既設の沈殿槽に汚泥が堆積し、後段の水処理設備へ越流してしまっていた。 現状は、槽内の5~8割程度の汚泥が堆積しており、本来の半分以下の性能になっているため、定期修繕期間中に堆積汚泥の除去をしたい。

効 果

特殊ポンプを使用し、5日間で550㎥の堆積汚泥を沈殿槽から天日乾燥槽へ移送しました。堆積汚泥を除去したことで、既設水処理設備処理で安定した処理が行えるようになりました。

ご提案内容

沈殿槽の底に堆積した汚泥は、金属汚泥のため比重が重く圧密されて固くなっており、一般的な水中ポンプの水量では移送途中で徐々に配管内に詰まってしまいます。今回使用したポンプは、移送能力の高い特殊ポンプを使い汚泥を水で解泥しながら希釈して移送し、希釈水は天日乾燥槽の上水を再利用する方法をご提案しました。


セイスイ工業では、処理実施までのご提案資料作成・現地確認・薬品テストなどを無料で行っております。
お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全国各地訪問させていただきます。

■プラントフロー図

沈殿槽に特殊ポンプを設置し、水で汚泥を解泥しながら天日乾燥槽へ移送します。汚泥の解泥は、一気に行うと汚泥の固まりをポンプが吸い込んでしまい詰まりの原因になりますので、少しずつ慎重に解泥していきます。(写真1)(写真2)

汚泥の移送も終盤に差し掛かりました。水が多いと濃度の薄いところだけポンプが吸うようになり、汚泥を吸わなくなってきます。そのため、出来る限り濃度を一定に保つように解泥していきます。 (写真3)
沈殿槽に堆積した汚泥は、きれいに取り除くことが出来ました。これで後段の既設水処理設備に汚泥が流入することなく、本来の能力で安定した処理が行えるようになります。(写真4)