製鉄所内の雨水受け槽に堆積した高濃度汚泥を安定移送!既設水処理設備を利用して処理工程を削減!
ご相談内容
製鉄所内で雨が降った際に雨水がそのまま排水処理設備に流れないよう、1次沈殿槽として雨水受け槽を使用していた。雨水受け槽に堆積した汚泥を定期的に重機と人力で移送していたが、年々堆積汚泥が増えてきたため、槽内に入って引き抜くことができなくなった。堆積汚泥の増加により、後段の水処理設備に高濃度の汚泥が流れ込む恐れがあったため、困っている。早急に堆積した汚泥を移送してほしい。
セイスイからのご提案
雨水受け槽に堆積した汚泥を多量の水で崩しながら、ポンプで引き抜き、既設の天日乾燥槽へ移送する方法を提案致しました。
雨水受け槽に堆積した汚泥を処理した結果、既設設備で汚泥を減容化!
製鉄所内の雨水受け槽内に堆積した汚泥を水で崩しながら希釈し、特殊なポンプで200㎥/h引抜き、希釈された汚泥を300m先の天日乾燥槽まで移送しました。移送先の天日乾燥槽の上水は希釈水として再利用することで、汚泥の減容化を実現しました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
従来技術との比較
従来工法では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキューム処理での場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かないなどの問題がありました。
セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、改修工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
雨水受け槽に堆積した汚泥を多量の水で崩しながら、ポンプで引き抜き、既設の天日乾燥槽へ移送する方法を提案致しました。
①
既設設備の雨水受け槽にポンプを設置し、堆積した汚泥を水で崩しながら汚泥を吸い上げます。
②
汚泥をポンプで吸い上げ、300m先にある既設の天日乾燥槽へ移送します。1時間当たり200㎥の汚泥を移送します
③
天日乾燥槽に移送後、上水を、雨水受け槽に堆積した汚泥を希釈する水として再利用します。
天日乾燥槽の上水を希釈水として再利用し、汚泥量の最小化・作業の効率化をを実現しました。また、タンク内部に人が入ることがないため、従来より安全な作業が可能となりました。
高濃度汚泥の移送方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】汚泥堆積状況
年々堆積汚泥が増えてきたため、槽内に重機・人が入って引き抜くことができなくなっていました。
処理中の様子
【写真①】汚泥引抜状況
【写真②】天日乾燥槽
【写真③】希釈の様子
大量の水で工場内の雨水槽に堆積した汚泥を希釈しながら崩し、ポンプで引き抜きました。天日乾燥槽は雨水受け槽から300m離れた場所にあります。奥に見えるのが移送汚泥の排出口です。 手前に見える3つのポンプは汚泥を希釈する水を天日乾燥槽の上水から取水するためのものです。雨水受け槽に大量の水を送り、堆積汚泥を崩します。
処理後の様子
【写真①】汚泥状況
【写真②】汚泥移送状況
汚泥が1200㎥も堆積していたため、1時間あたり200㎥の汚泥を天日乾燥槽まで移送しました。