ご相談内容
現場事例1 -冷却塔堆積汚泥処理-
冷却塔の地下ピットや沈殿槽に鉄分汚泥が堆積しており、冷却塔の性能が低下しているため早急に汚泥を除去しないといけない。しかし、バキュームカーで処理をすると処理量が2,000㎥と大量にあるので場外に搬出するにも期間が数か月かかってしまう。その間、工場を長期間操業停止すると損失が数十億かかってしまうので操業停止期間が短期間でコストのかからない工法を探している。
効 果
仮設汚泥減容化プラントを稼動させることにより、3日間の操業停止期間のみで操業を再開出来ました。また、脱水機(遠心分離機)により分離された固形物は、ほとんどが水酸化鉄のため再利用する事で廃棄物処理費用が一切かからず、処理水(分離された水)も冷却塔の冷却用水として再利用できました。
弊社の仮設汚泥減容化プラントを導入したことにより、最小限のコストでスピーディに問題を解決させることができました。



ご提案内容
冷却塔の稼働を3日間止めて頂き、冷却水と堆積している汚泥を仮設の一時貯留タンクに移動し排水を入れ替えた後に仮設汚泥減容化プラントで処理をしていく方法をご提案しました。
冷却塔から堆積した汚泥を一時貯留タンク(200㎥×5基)に順番に送水していきます。総量が2,000㎥あるので最初に送った仮設タンクから汚泥(固形物)が沈降し上水がきれいになってきたら冷却塔へ順次戻していきます。上水を送水し汚泥だけ残ったところに再度冷却塔の地下ピットから汚泥を送っていきます。これを繰り返し、汚泥が濃縮された後に脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離していきます。処理水(分離された水)は再び冷却塔へ戻します。
処理能力は排水の固形物濃度や性状により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。
他の事例も沢山ございますのでご参考にして下さい。
冷却塔堆積汚泥処理および冷却塔充填剤不溶化処理について
概要
製鉄所内にある冷却塔の堆積汚泥を短時間で水と固形物に分離し、廃棄物の総量削減、安全性、経済性、施工性の向上など、従来には無かった画期的な工法です。また、ゴミや砂分が多い場合にも対応しており、ゴミ除去機や砂分除去機を用いながら一連の処理を連続して行えるようにシステム化した工法です。
従来技術との比較
冷却塔の堆積汚泥は、総量が多く操業自体を長期間停止させる必要があったり、場内で効果的に水処理することが行われていません。
従来工法では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキュームカーでの場外運搬だと産廃費用が高額になり、高濃度汚泥の場合に水処理設備が大型化するなどの問題がありました。
弊社のプラントは、省スペースで設置が可能であり、短時間で処理をする事が出来る為、長期間操業を停止させる必要がないので操業停止による損失を最小限に抑えることが可能です。
また、汚泥を水と固形物に分離することで、発生汚泥の大幅な削減や再利用が出来るため産廃費用の削減につながります。

特徴
- 工場の操業を長期間止める必要がない。
- 重金属の有害物質が含まれる特別管理産業廃棄物の処理も出来る。
- バキューム処理と比較して大幅に産廃費用を削減できる。
- 従来工法では処理の難しい高濃度の排水でも処理が可能であり、処理能力が格段に優れている。
- 適切な処理方法により排水基準を維持しながら放流できる。
- 他の脱水機と比較して、短期間・省スペースでの設置が可能。
セイスイ工業では、処理実施までのご提案資料作成・現地確認・薬品テストなどを無料で行っております。
お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全国各地訪問させていただきます。
■プラントフロー図

設備運転電力(三相200V) 300A
冷却塔地下ピットに堆積した汚泥。(写真1)
地下ピットより一時貯留タンク(200㎥×5基)へ順番に送水していきます。(写真2)


冷却塔地下ピットより送水されてきた汚泥濃度は10%でした。(写真3)
使用した脱水機(遠心分離機)は、HS-500MWです。今回の汚泥では処理能力が10㎥/hとなりました。(写真4)
(処理能力は処理する対象物や濃度により変わります。)


処理水(分離された水)は冷却用水として再利用されます。(写真5)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は30%でした。(写真6)


仮設汚泥減容化設備を導入したことにより、短期間の操業停止期間と最低限のコストでスピーディに問題解決をさせることができました。
弊社のプラントは、このような緊急時の新たな選択肢としてお考えいただけます。
ご相談内容
現場事例2 -冷却塔堆積汚泥処理-
冷却塔の地下ピットや沈殿槽に汚泥が75㎥堆積しており、バキュームカーで処理をすると4,5倍に希釈しないと吸引出来ないので費用が高額になる。コストを下げる方法を探している。
効 果
仮設脱水プラントを稼動させることにより、堆積汚泥をバキューム処理と比較して約7分の1まで脱水減容化し再利用することで産廃費用はかからず、処理コストも2分の1に抑える事が出来ました。
施工期間も設置から撤去まで一週間と短期間で完了する事が出来ました。
弊社のプラントを導入したことにより、小規模の処理でも最小限のコストでスピーディに問題を解決させることができました。



ご提案内容
冷却塔地下ピットに堆積している汚泥を水で希釈しながら処理をしていく省スペースで処理が可能な仮設脱水プラントをご提案しました。
冷却塔に溜まっている汚泥のままだとポンプで送る事が出来ないため、水で希釈しながら脱水機(遠心分離機)へ送ります。
また、処理水(分離した水)は堆積している汚泥の希釈用水として使用します。
処理能力は排水の固形物濃度や性状により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。
他の事例も沢山ございますのでご参考にして下さい。
■プラントフロー図

設備運転電力(三相200V) 150A
沈殿槽に堆積した汚泥は冷却塔の地下ピットへ希釈しながら送っていきます。(写真1)
冷却塔の地下ピットに溜まった汚泥も処理水(分離された水)で希釈していきます(写真2)


冷却塔の地下ピットには50cm程度の汚泥が堆積していました。(写真3)
使用した脱水機(遠心分離機)は、MW-4です。今回の汚泥では処理能力が5㎥/hとなりました。(写真4)


脱水後の処理水は汚泥の希釈用水として使用します。(写真5)
廃棄する脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は32%でした。(写真6)


地下ピット内の堆積した汚泥を全て取り除ききれいになりました。(写真7)

仮設脱水プラントを導入したことにより、その場で最小限の設置スペースとコストでスピーディに問題解決をさせることができました。弊社のプラントは、このような緊急時の新たな選択肢としてお考えいただけます。
ご相談内容
現場事例3 -冷却塔充填剤不溶化処理-
長年使用していた冷却塔の修繕工事を行う際に、充填剤(冷却フィン)を廃棄しなければならない。
しかし、充填剤には重金属が付着しており特別管理産業廃棄物という高額な処分費で出さなければならず産廃費用が3億かかる見込みと分かりコスト削減できる方法で処理をして欲しい。
効 果
充填剤を洗浄し付着している重金属を除去する事で通常の産業廃棄物として廃棄する事が出来ました。また、重金属を含む洗浄水は不溶化した後に脱水処理をする事で廃棄物量を削減し、全体の廃棄物処理費用も大幅に削減する事が出来ました。
弊社の仮設重金属汚泥減容化プラントを導入したことにより、最小限のコストでスピーディに問題を解決させることができました。


ご提案内容
冷却塔の充填剤を洗浄し付着している重金属を除去した後に充填剤を産業廃棄物として処分し、重金属を含む洗浄水を仮設重金属汚泥減容化プラントで不溶化し脱水減容化してから処分する方法をご提案しました。
最初に充填剤を洗浄し付着している重金属を分離したあと、充填剤に不溶化処理を行います。次に洗浄に使用した重金属を含む洗浄水にも不溶化処理を行います。不溶化処理された重金属を含む固形物は脱水機(遠心分離機)により水と固形物に分離し、水は洗浄水として再利用し固形物は廃棄物として処分します。
処理能力は排水の固形物濃度や性状により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。
他の事例も沢山ございますのでご参考にして下さい。
洗浄した冷却塔の充填剤(冷却フィン)。洗浄した後に不溶化処理を行います。(写真1)
充填剤を洗浄した排水です。この排水には重金属が含まれていますので不溶化処理をしていきます。(写真2)


洗浄後の排水に不溶化剤を添加し攪拌しながら重金属と反応させます。今回使用した不溶化剤は凝集効果もあるため洗浄水に含まれた固形物を凝集させます。(写真3)
凝集した固形物は脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し、処理水(分離された水)は洗浄水として再利用します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4で4㎥/hの処理をしました。(写真4)


処理水(分離された水)は洗浄水として再利用されます。(写真5)
脱水ケーキ(分離された固形物)は廃棄物として処分します。(写真6)


仮設重金属汚泥減容化プラントを導入したことにより、最低限のコストでスピーディに問題解決をさせることができました。弊社のプラントは、このような処理の難しい場合でも新たな選択肢としてお考えいただけます。
水処理参考事例
1.処理の目的
堆積した汚泥を除去することで、排水が増加した際も放流基準を維持しながら放流することを目的とする。
2.処理の用途
- 工場内の水処理設備の堆積汚泥の処理。
- 工場内の水処理設備の故障や新設・補修工事期間の代替機として。
3.処理の特徴
- 遠心力を利用する為、比重による固液分離が可能。
- バキューム処理と比較して大幅に廃棄物量を削減できる。
- 連続運転で処理する事が可能。
- 従来工法に比べ処理量が格段に多い。
- 他の脱水機と比較して、短期間・省スペースでの設置が可能。
4.処理の効果
- 従来工法では処理の難しい汚泥や高濃度の排水でも処理が可能であり処理能力が格段に優れている。
- バキューム費用と比較し大幅に産廃費用の削減が可能。
- 工場の生産ラインを止める事なく、24時間連続運転で処理する事が可能。
- 従来工法に比べ短期間で処理が可能。また、大規模処理にも対応可能。
- 組合せは自由自在で工場内のある程度の限られたスペースで設置が出来るため、工場の生産ラインに組込み既設脱水機と同様に処理が可能。
- 製鉄所分野 精油所
- 冷却塔排水処理 (冷却塔排水沈殿池に堆積した汚泥処理)
- 汚泥処理量 2,000㎥
- 施工期間 2ヵ月
- 処理後廃棄物量 250㎥
![]() 処理前曝気槽状況 |
![]() 脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW |
![]() 処理前 原水濃度(50,000ppm) |
![]() 処理後 処理水/脱水ケーキ状況(含水率60%) |