発電所の堆積汚泥を1/4に圧縮!仮設水処理で劇的な減容とコスト削減を実現
ご相談内容
発電所の原泥槽に洗煙排水による汚泥が長期間にわたり堆積してしまい、このままでは処理能力に影響が出てしまう。そのため、効率的に取り除ける方法で原泥槽に堆積した汚泥を取り除いてほしい。
セイスイからのご提案
原泥槽の底に長期間堆積した汚泥は、時間の経過とともに固く圧密されているため、効率的な除去が求められます。そこで、まず水で汚泥を細かくほぐし、バキューム工法で汲み上げた後、仮設水処理システムに輸送して適切に処理する方法をご提案しました。
仮設水処理により洗煙排水の汚泥を1/4に削減し、効率的な減容化を実現!
仮設水処理システムの稼動により、既存の水処理設備である原泥槽に堆積していた1,800㎥の洗煙排水を含む汚泥を450㎥にまでに圧縮し、約1/4に減容化することができました。
セイスイ工業では、豊富な現場経験を活かし、複数の処理オプションをご提案。無料の現地調査や打ち合わせを経て、迅速に汚泥処理や機材レンタルを開始する体制を整えています。さらに、セイスイ工業の仮設水処理システムを導入することで、処理が難しい汚泥でもコストを抑えつつ迅速な対応が可能となります。
処理効果
汚泥量
1,800㎥
450㎥
1/4に減容化
汚泥濃度
-%
-%
含水率80%
従来技術との比較
大量の汚泥処理では、従来のバキューム工法による場外搬出に高いコストがかかるという課題がありました。セイスイ工業の仮設水処理システムなら、1時間に数十~数百㎥の汚泥を24時間連続で処理できるため、大量発生時にも柔軟に対応可能です。高濃度や油分・有機物を含む汚泥にも適応し、遠心分離機による脱水で大幅な減容化を実現。これにより、産業廃棄物削減とコストダウンを同時に達成し、効率的で経済的な場内処理が可能となります。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
原泥槽の底に長期間堆積した汚泥は、時間の経過とともに固く圧密されているため、効率的な除去が求められます。そこで、まず水で汚泥を細かくほぐし、バキューム工法で汲み上げた後、仮設水処理システムに輸送して適切に処理する方法をご提案しました。
①
上水を先に除去します。
②
汚泥を水で細かくほぐしながらバキューム工法で汲み上げます。
③
原泥槽から原泥ストック槽へバキューム車で移送します。
④
原泥ストック槽内で撹拌機により均一な汚泥濃度に調整します。
⑤
原泥ストック槽の汚泥を脱水機(遠心分離機)にて固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はHS-500MWで、1時間当たり10㎥の汚泥を処理します。
洗煙排水による堆積汚泥の処理方法詳細
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】汚泥状況
発電所内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】各タンク
【写真②】汚泥受槽
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW
まず、原泥槽に溜まっていた汚泥の上水を取り除き、その後、堆積している汚泥を解泥しながらバキューム車で吸引します。汲み上げた汚泥はバキューム車を使って原泥ストック槽へと移送し、撹拌機で汚泥濃度が均一になるよう攪拌します。最後に、原泥ストック槽に移送された汚泥を脱水機(遠心分離機)HS-500MWにかけ、固液分離を行います。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
【写真③】処理水移送後
脱水機で処理された脱水ケーキ(分離された固形物)は含水率が約80%で、専用コンテナに貯留され、一定量が溜まるごとに搬出されます。一方で、分離された処理水は既存の水処理設備に排水されます。全ての汚泥を引き抜いた後は、最終的に洗浄を行い、原泥槽を清潔な状態に戻すことができました。