廃止予定の食品工場の水処理設備に残留する汚泥を処理!産廃量が1/21に減容化!
ご相談内容
数か所ある食品工場を1箇所に集約する為、廃止する工場の水処理設備に残っている排水(廃水)や汚泥を全て除去し解体工事が出来るようにしてほしい。
セイスイからのご提案
今回は、既設の曝気槽と沈殿槽から汚泥を直接引き抜きながら、仮設水処理プラントで処理する方法を提案致しました。
食品工場に残留する汚泥を処理した結果、1/21まで減容化!
仮設水処理プラントを稼動させることにより既設水処理設備に残っている900㎥の汚泥を43㎥まで、約1/21に減容化させることができました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
900㎥
43㎥
1/21に減容化
汚泥濃度
約0.7%
約-%
含水率85%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来は排水や汚泥量が多い場合、場外搬出に高額な産廃コストがかかるうえ、高濃度汚泥や有機汚泥を処理することができない等、課題が多くありました。
しかし、セイスイ工業の仮設⽔処理プラントは、脱水機(遠心分離機)を主体とした最適なプラントを組み合わせることで短期間に汚泥を減容化、その場で24時間連続処理が可能です。油、有害物、有機物を含む排⽔や汚泥、急激に増加してしまった汚泥の減容化など幅広く対応ができ、生産ラインを止めることなく処理が可能です。そのため、産廃コストや処理コスト等のトータルコストも大きく削減できるため、処理効率と経済性の向上に貢献します。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
今回は、既設の曝気槽と沈殿槽から汚泥を直接引き抜きながら、仮設水処理プラントで処理する方法を提案致しました。
①
曝気槽の汚泥は空気供給が止まると嫌気性になります。そのためエアー送り込みで攪拌しながら汚泥をポンプで脱水機に送り処理を行います。
②
脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。使用した脱水機(遠心分離)はHS-500MWで、1時間当たり10㎥の処理を行います。固液分離後、処理水は既設処理設備に返送し、脱水ケーキはコンテナで搬出します。
③
曝気槽が空になったら沈殿槽の汚泥も同様に処理していきます。
この方法ならば、既設設備を最大限活用しつつ、場内で効率的に汚泥を処理できます。
このように、工場では種々のタイミングで排水量増加や汚泥増が発生し、処理能力を上回って発生することがあります。そんなときこそ、セイスイ工業の仮設水処理プラントが効果的です。最適なプラントを組み合わせ、排水・汚泥を迅速に固液分離し、産廃量や処理コストを大幅低減します。
また、油・有害物含有時も安定処理することが可能で、一連の処理を連続して行えるようにプラント化した工法です。
食品工場に残留する汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
工場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。防音対策と雨養生の為にシートで覆っています。
処理中の様子
【写真①】曝気槽へのエジェクター設置状況
【写真②】引抜汚泥状況
【写真③】汚泥
【写真④】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-500MW
曝気槽にエジェクターを設置し空気を送りながら攪拌していきます。曝気槽にポンプを設置し脱水機(遠心分離機)HS-500MWに汚泥を送っていきます。汚泥の平均濃度は0.7%でした。曝気槽から送水されてきた汚泥は脱水機(遠心分離機)で固液分離します。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
【写真③】処理後の曝気槽
【写真④】処理後の曝気槽
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約85%で、脱水ケーキ(分離された固形物)はコンテナへためていき、溜まったら搬出していきます。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ戻していきます。また、汚泥を処理した後の曝気槽は、汚泥はポンプの吸込み口の高さまでしか吸上げる事が出来ないので残った砂分や汚泥はバキュームカーで処理をしました。