工場の設備更新時に代替機として活用!従来比較で処理費用が1/4、産廃量が1/20に!
ご相談内容
工場の既設脱水機の更新工事期間中だけ、既設脱水機と同程度の処理が出来る方法で代替え処理をしてほしい。また、周囲に配慮して臭気と騒音対策もしてほしい。
セイスイからのご提案
工場の既設水処理設備から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを1日8時間稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。また、仮設水処理システムを覆うことで臭気・騒音対策を実施しました。
既設設備の代替機として利用した結果、汚泥を1/20に減容化!臭気・騒音対策も!
既設水処理設備の更新工事期間2カ月間、仮設水処理プラントを稼動させることにより従来と同等の処理を行いました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量6,000㎥から300㎥の1/20にまで減容化できました。また、処理費用は従来工法と比較して1/4に抑えることができ、既設設備が復旧するまで、既設設備相当の処理を行いました。
また、周囲に配慮した臭気・騒音対策のご要望を受けたため、仮設水処理システムを覆うことで臭気・騒音対策をしながら処理を行いました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
6,000㎥
300㎥
1/20に減容化
汚泥濃度
約1.1%
約-%
含水率78%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来、水処理設備の故障・更新時には、バキューム工法が主流ですが、汚泥の場外搬出は処理コストが課題となっていました。しかしセイスイ工業の仮設水処理プラントなら、1時間当たり数十㎥~数百㎥の幅広い規模で、24時間連続処理が可能です。高濃度汚泥や油分・有機物含有汚泥でも対応でき、脱水機(遠心分離機)によって大幅な減容化を実現します。処理量が多いほど、産業廃棄物削減によるコストメリットは最大化し、場内処理による作業効率化に加え、処理能力と経済性の両立が可能な革新的な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
工場の既設水処理設備から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを1日8時間稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。また、仮設水処理システムを覆うことで臭気・騒音対策を実施しました。
①
臭気・騒音対策をしたうえで、既設水処理設備にポンプを設置します。
②
ポンプで既設水処理設備に堆積した汚泥を汲み上げます。
③
汚泥を脱水機(遠心分離機)に入れ固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はHS-600MWで、1時間当たり25㎥の汚泥を処理します。
④
その後、既設水処理設備が復旧するまで、工場内の汚泥処理を仮設水処理プラントで処理し続けます。
仮設水処理プラントなら、大量の汚泥やフィルタープレス等の脱水機では、処理が難しい有機汚泥でも連続的に処理できるため、短期間で処理することが可能です。また、既設設備を稼働しながら汚泥を減容化できるので、下水処理場を止めることなく問題解決を図れます。
既設脱水機の更新期間中に行った処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】原水状況(濃度1.1%)
工場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。既設水処理設備に堆積した汚泥濃度は1.1%でした。また、仮設水処理システムを覆うことで、臭気・騒音対策を行っております。
処理中の様子
【写真】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-600MW
既設水処理設備の汚泥濃縮槽にポンプを設置して汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送水していきます。脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はHS-600MWです。
処理後の様子
【写真】上:脱水ケーキ(分離された固形物)、下:処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約78%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していき、回収率は99.6%以上と高い回収率となっています。