バイオマス燃料化工場で行った実験工事で発生した余剰汚泥を処理!汚泥濃度も改善!
ご相談内容
バイオマス燃料化工場で行った実験工事の影響で、余剰汚泥が発生し曝気槽に堆積した汚泥のSS濃度が上昇した。これ以上SS濃度が上がると放流水の水質が悪化してしまう。そのため、汚泥濃度を下げる方法を探している。
セイスイからのご提案
バイオマス燃料化工場の既設設備である曝気槽から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを1日8時間稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。
曝気槽の堆積汚泥を処理した結果、汚泥が減容化しSS値も改善!
バイオマス燃料化工場で行った実験工事の影響で余剰汚泥が発生しSS濃度が上昇。この2つの汚泥トラブルを併せて改善するため、12カ月間仮設水処理プラントを稼動させました。その結果、工場の曝気槽に堆積する高濃度汚泥が減容化され、SS値も改善されました。汚泥はそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を7,000㎥から1,800㎥の約1/4にまで減容化でき、また、処理費用は従来工法と比較して1/2.5に抑えることができました。水質の改善と処理コスト・産廃量の削減を実現しました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
7,000㎥
1,800㎥
約1/4に減容化
汚泥濃度
約10%
約-%
含水率62%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来では排水や汚泥の処理量が多い場合、バキューム処理での場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合に処理が追い付かないなどの問題がありました。
今回のセイスイ工業の仮設水処理プラントは、デカンタ型遠心分離機を使用しており、従来困難だった高濃度汚泥も処理可能にしました。曝気槽に堆積した高濃度汚泥を減容化することで廃棄費用も削減し、水質の改善にも寄与することができる最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
バイオマス燃料化工場の既設設備である曝気槽から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを1日8時間稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。
①
曝気槽にポンプを設置します。
②
ポンプで曝気槽に堆積した汚泥を汲み上げます。
③
汚泥を脱水機(遠心分離機)に入れ固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4で、1時間当たり3㎥の汚泥を処理します。
仮設水処理プラントなら、高濃度の大量汚泥も連続的に処理できるため、短期間で処理することが可能です。また、既設設備を稼働しながら汚泥を減容化できるので、工場の生産ラインを止めることなく問題解決を図れます。
曝気槽に堆積した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】原水汚泥(濃度10%)
曝気槽に堆積した汚泥の様子です。汚泥濃度は10%でした。
処理中の様子
【写真】脱水機(遠心分離機)設置状況 MW-4
既設水処理設備の曝気槽にポンプを設置して汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送水していきます。脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約62%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。