汚泥処理に関する用語
油水分離 ゆすいぶんり
油水分離とは、汚泥処理において、汚泥に含まれる油分を水分と分離し除去する手法であり、汚泥の減容や安定化を目指す重要な処理方法です。静置による自然分離や油水の比重差を利用した重力沈降分離、加圧溶解空気を用いたフローテーション法、油吸着材を利用した吸着分離などの手法があります。これらの前処理を行うことで、後段の脱水処理や焼却処理がより効率的に実施できるようになります。
油分の除去により、汚泥の発熱量が低減し、焼却炉や配管への悪影響も軽減されます。ただし、前処理工程の増加に伴うコスト上昇や、前処理で発生する汚泥の追加処理が必要などの課題も存在します。適切な前処理方法の選択と効果的な運転が不可欠です。これによって、油水分離は環境への負荷を軽減し、持続可能な汚泥処理を実現します。
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