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【事例52】下水処理場 余剰汚泥処理

近年、下水処理場様から「水質が悪化して困っている」と、問合せを頂くことが多くなってきました。
理由は、季節的な要因や水温の低下、凝集剤の効きが悪いなどさまざまなことが考えられます。
特に低動力型の脱水機は消化汚泥が多くなったり凝集剤とのマッチングがシビアなこともあり脱水能力の低下を引き起こし易くなっています。このことから水質が悪化した時にすぐに対処すればするほど正常な状態に戻るまでの期間は短くなり費用も最小限ですみますが、何もしないでいると悪化の一途を辿っていきます。
セイスイ工業は、小規模から大規模まで2,000以上の現場で培ってきたノウハウでお客様のお困りごとを解決します。現状は大丈夫でも万が一のことを考えて一度セイスイ工業にご相談されませんか?
現地調査やお見積りは無料で行っていますので、事前に状況を確認しておくことで、もしもの時の対応スピードが違います。
セイスイ工業では、お困りごとに迅速に対応するために下水処理場様と直接契約を行うことも可能です。

ご相談内容

季節的な要因で脱水処理能力が低下し余剰汚泥が増加してまった。このままで放置すると水質が 悪化してしまう可能性があるため余剰汚泥を取り除きたい。

効 果

仮設脱水プラントを稼動させることにより、そのまま廃棄してしまう方法に比べ、廃棄物の量を120㎥から9㎥まで約1/13に減容化できました。

ご提案内容

下水処理場に流入してくる汚泥量は50万㎥/日もあり、この余剰汚泥を早く正常値に戻すためには、より多くの汚泥を脱水処理するほど早く正常値に戻ります。このことから脱水機を2台導入して処理する方法をご提案しました。まず、1台目は既設水処理設備の汚泥移送ポンプをそのまま利用し、2台目は新たに汚泥移送ポンプを追加します。薬品の供給は、既設の薬品供給ラインに薬注ポンプを増設します。脱水ケーキ(分離された固形物)は、スクリューコンベアとモーノポンプを使い既設の脱水ケーキ搬出装置に接続し排出できるようにし、処理水(分離された水)は既設水処理設備へ戻す方法をご提案しました。また、場内の動力電源が400Vであったためトランスを使い200Vに降圧して連続運転しています。
処理能力は汚泥性状や濃度により変わりますので過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行いお客様に最適な設備をご提案させて頂いております。


セイスイ工業では、処理実施までのご提案資料作成・現地確認・薬品テストなどを無料で行っております。
お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全国各地訪問させていただきます。

■プラントフロー図

建屋2階の搬入口からクレーンを使い機材を入れ、建屋の中で架台を組立てから脱水機(遠心分離機)を設置しました。(写真1)(写真2)

1台目の脱水機は、既設のポンプを使い汚泥を移送します。(写真3)
2台目の脱水機は、既設の配管から汚泥を引き抜いて仮設汚泥移送ポンプで汚泥を引抜きます。(写真4)
汚泥移送ポンプの制御は、基本的に脱水機の制御盤で行います。理由は、脱水機にトラブルが発生した場合、すぐに汚泥移送を止める必要があるためです。

脱水に使用する薬品は、既設の薬注配管から分岐し、仮設の薬注ポンプを介して流量を調整して脱水機に送ります。
汚泥移送ポンプで送られてきた汚泥は、バルブで流量を調整して脱水機に送ります。(写真5)(写真6)

1台目の脱水機から排出された脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水機の真下に設置したスクリューコンベアを使い既設の脱水ケーキ搬出装置に送ります。(写真7) (写真8)
処理水(分離された水)は既設水処理設備へ排水しました。

2台目の脱水機から排出された脱水ケーキ(分離された固形物)は、脱水機の真下に設置したモーノポンプを使い既設の脱水ケーキ搬出装置に送ります。モーノポンプは、狭い場所や移送先までの距離がある場合に使えるのが利点です。(写真9) (写真10)
処理水(分離された水)は既設水処理設備へ排水しました。

現場実績(下水処理場)〈過去10年間抜粋

セイスイ工業では、お困りごとに迅速に対応するために下水処理場様と直接契約を行うことも可能です。
詳しい処理方法などについては、お気軽にお問合せ下さい。

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