災害復旧に対応!能登半島で被害を受けた下水処理場の復旧に仮設水処理プラントで対応
ご相談内容
能登半島地震で下水処理場の水処理機器が故障してしまい、下水処理が完全に停止し困っている。このままだと下水が溢れてしまい、周辺住民の生活にも影響が出てしまうので、緊急で下水処理をしてほしい。
セイスイからのご提案
下水処理場のし尿貯留槽から汚泥を引き抜き脱水機(遠心分離機)で濃縮して排出し、処理水(分離された水)は既設設備へ戻す処理方法を提案致しました。
災害復旧で下水処理場の代替機として利用した結果、コスト・産廃量ともに削減!
能登半島地震から数カ月が経過し、住民の生活を支えるインフラ整備が進む中、下水処理場の復旧も急がれていました。そこで、仮設水処理プラントを稼働させ、既設の水処理設備と同等の処理を実施しました。この方法により、汚泥をそのまま廃棄する場合と比較して、産業廃棄物の量とコストを削減し、下水処理場が復旧するまでの間、効率的に処理を続けることができました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
40㎥/日
8㎥/日
1/5減容化
汚泥濃度
1.27%
-%
含水率81%
■産廃量
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場のし尿貯留槽から汚泥を引き抜き脱水機(遠心分離機)で濃縮して排出し、処理水(分離された水)は既設設備へ戻す処理方法を提案致しました。
①
し尿受入槽と浄化槽汚泥受入槽をポンプで接続し、し尿貯留槽に汚泥を汲み上げます。
②
し尿貯留槽にさらにポンプを接続します。
③
ポンプでし尿貯留槽に堆積した汚泥を汲み上げます。
④
汚泥を脱水機(遠心分離機)に入れ固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4で、1時間当たり5㎥の汚泥を処理します。
⑤
その後、下水処理場が復旧するまで、下水処理場内の汚泥処理を仮設水処理プラントで処理し続けます。
下水処理場の改修工事や災害で設備が停止した場合、従来の方法では対応が難しい大量の汚泥が発生します。セイスイ工業の仮設水処理プラントは、脱水機(遠心分離機)で固液分離を行い、し渣除去機や砂分除去機で前処理を行うことで、効率的に汚泥を処理します。この一貫したプラントにより、大量の汚泥にも対応可能となり、処理コストと工期の大幅短縮を実現しました。
被災地の下水処理場をいち早く稼働させ下水溢れを防いだ方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】原水 濃度1.27%
【写真②】ポンプとバルブ台
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 MW-4
汚泥濃度は平均1.27%%でした。既設配管にポンプを接続し脱水機(遠心分離機)へ送水します。使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約81%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。