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【事例37】飲料水製造工場の汚泥処理

ご相談内容

工場を閉鎖する事となり、排水設備内に溜まっている6,000㎥の汚泥を年度内に取り除きたいが、バキューム処理すると費用が高額になることと年度内に間に合わないため困っている。

効 果

仮設脱水プラントを稼動させることにより、既設水処理設備に堆積した汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、廃棄物の量を6,000㎥から150㎥まで約1/40まで減容化できました。また、処理も年度内に間に合わせることができました。 

※脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は汚泥の性状により変わります。含水率が高い程、廃棄物量も増えてきます。

ご提案内容

既設の水処理設備は、曝気槽、沈殿槽、調整槽、加圧浮上槽、マイクロバブル層、担体槽、スカム貯留槽で構成されており、汚泥の他にも担体やろ材も取り除く必要があった為、仮設汚泥減容化プラントと汚泥からろ材と担体を取り除くことが出来る除去装置との組合せたプラントをご提案しました。
まず最初に、曝気槽の汚泥と沈殿槽の汚泥を脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し脱水減容化します。次に、他の槽に堆積している担体やろ材を除去装置(振動篩機)で除去した後の汚泥を脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し脱水減容化し、最終的には全ての槽を空にします。


セイスイ工業では、処理実施までのご提案資料作成・現地確認・薬品テストなどを無料で行っております。
お客様が納得できる処理方法をご提案するため、全国各地訪問させていただきます。

■プラントフロー図

配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。(写真1)

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汚泥の平均濃度は1.3%でした。(写真2)
沈殿槽の汚泥を原泥受け槽に送っていきます。
沈殿槽の汚泥が減ってきたら、次は曝気槽の汚泥を沈殿槽に送り先に曝気槽を空にしていきます。(写真3)

沈殿槽から送られてきた汚泥は、1時間当たり9㎥を脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離します。
脱水ケーキ(分離された固形物)は、コンテナの中に直接排出し一杯になったら搬出します。(写真4)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は87%でした。(写真5)

脱水機(遠心分離機)で分離された水(処理水)は原泥受槽へ送ります。(写真6)
攪拌槽に戻した薬品成分が少し残った処理水と汚泥を反応させる事で凝集沈殿を促進させます。(写真7)

沈殿槽や曝気槽の汚泥がなくなったら、次は調整槽、加圧浮上槽、マイクロバブル層、担体槽の汚泥に混入しているろ材や担体を、除去装置(振動篩機)で取り除いていきます。(写真4)
攪拌槽から溢れてきた上水は、沈殿槽A、沈殿槽Bへ流れていくに従い固形物が少なくなっていきます。(写真5)

沈殿槽Bに流れてきた上水にわずかに含まれている固形物を、ろ布で除去していきます。(写真6)
ろ布でろ過された水の水質が排水基準値以下になっている事を確認して、既設水処理設備へ排水します。(写真7)