消化槽内堆積汚泥を仮設脱水機により、約1/10に廃棄物を減容化

※堆積汚泥を約5倍希釈した汚泥量。(堆積汚泥量 6,000㎥ → 希釈後汚泥量 30,000㎥)
処理前 → 処理後 | |
汚泥量 | 30,000㎥ → 3,000㎥ |
汚泥濃度 | 約3% → 約30%(含水率 約70%) |
コストカット 廃棄汚泥の削減により、従来のバキューム処理に比べ、

約1/2に
処理費用を削減!
※バキューム処理:バキュームカーにて、現地汚泥を移送し廃棄する方法。
【バキューム処理 概算費用】
処理汚泥量 12,000㎥(2倍希釈と仮定) × 30,000円(運搬処分含む)
= 汚泥産廃処理費 約360,000,000円
【セイスイの技術による処理 概算費用】
仮設脱水機材レンタル費 + 人件費 = 約100,000,000円
産廃処理費 3,000㎥(脱水ケーキ量) × 30,000円(産廃処理費・運搬費)
= 汚泥産廃処理費 約90,000,000円
汚泥処理費合計 約190,000,000円
紹介動画
現場状況
お客様からの依頼内容は、消化槽を撤去する際に槽内に堆積している汚泥を処理したいというものでした。
こちらの汚泥ですが非常に処理が難しく、髪の毛などの繊維物・ゴミ・砂などが多く含まれており、お客様が当初計画していた汚泥処理方法では処理できない状況でした。(写真1)

しかしセイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、スピーディに汚泥処理を開始することができました。
消化槽内に堆積してしまった汚泥の引抜きは、通常のポンプではなくこの汚泥に適したポンプを手配しました。
堆積汚泥を引き抜いてからは、通常の処理ではなく3段階に分けて汚泥処理を行いました。
まず、1次処理としてトロンメル・スクリュープレスを使用し髪の毛やプラスチック類などを取り除きます。(写真2)
この1次処理で出た、し渣等が以下の写真になります。(写真3) 2次処理では、サイクロンを使用し砂を除去しました。(写真4)



3次処理では、セイスイ工業の脱水機(遠心分離機)を4台使用し脱水を行いました(写真5)。使用した脱水機は、左からHS-500MW1台、HS-600MW3台のになります。
この消化槽内堆積汚泥の性質と機械能力から、1時間当たり(4台の処理能力を合わせて)70㎥の脱水処理を行いました。これを1日8時間稼働させ、3ヶ月間処理を行いました。

この3次処理により、廃棄する固形物と、放流水に分けられます。
消化槽内汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、汚泥の発生現場で仮設脱水処理を行うことで、この現場の廃棄物の量は10分の1まで削減されました。
脱水されたケーキの含水率は約70%です。(写真6)
一方、処理水の回収率は98%以上と非常に不純物が少ない水になっています。(写真7)
このように3段階に分けて処理を行うことにより、消化槽が撤去できるようになるまで汚泥処理を行いました。


セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入したことにより、処理の難しい汚泥でも最小限のコストでスピーディに問題解決を図ることができました。