下水処理場の汚泥貯留槽に堆積している汚泥を処理!従来比較で産廃量が約1/14に!
ご相談内容
下水処理場の既設脱水機の更新工事期間中だけ、既設脱水機と同程度の処理が出来る方法で代替処理をしてほしい。汚泥貯留槽に堆積している汚泥を定期的に清掃したいが、バキューム処理の搬出費用がとても高額になるため脱水減容化してほしい。
セイスイからのご提案
下水処理場の濃縮汚泥貯留槽から直接汚泥を引き抜き脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し、脱水ケーキ(分離された固形物)はアームロールコンテナに排出し、処理水(分離された水)は既設設備へ戻す、3段階の処理を提案致しました。
堆積汚泥を処理した結果、約1/14に減容化!
既設水処理設備の更新工事期間1カ月間、仮設水処理プラントを稼動させることにより従来と同等の処理を行いました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を約1/14にまで減容化できました。既設設備が復旧するまで、既設設備相当の処理を行いました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
■産廃量
従来技術との比較
従来、汚泥が大量発生した場合、バキューム処理での汚泥の場外搬出は、処理コストが課題となっていました。しかしセイスイ工業の仮設水処理プラントなら、1時間当たり数十㎥~数百㎥の幅広い規模で、24時間連続処理が可能です。高濃度汚泥や油分・有機物含有汚泥でも対応でき、脱水機(遠心分離機)によって大幅な減容化を実現します。処理量が多いほど、産業廃棄物削減によるコストメリットは最大化し、場内処理による作業効率化に加え、処理能力と経済性の両立が可能な革新的な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場の濃縮汚泥貯留槽から直接汚泥を引き抜き脱水機(遠心分離機)で水と固形物に分離し、脱水ケーキ(分離された固形物)はアームロールコンテナに排出し、処理水(分離された水)は既設設備へ戻す、3段階の処理を提案致しました。
1次処理
スクリーンを使い、汚泥受槽①でごみを荒取りします。
2次処理
砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)を使う事で75μm以上の砂分を除去し、汚泥受槽②に貯留します。
3次処理
75μm以下の固形物を含む泥水を汚泥受槽②から脱水機(遠心分離機)に送水します。脱水機(遠心分離機)MW-4を使用して、1時間当たり4㎥を固液分離します。
下水処理場の改修工事や災害で設備が停止した場合、従来の方法では対応が難しい大量の汚泥が発生します。セイスイ工業の仮設水処理プラントは、脱水機(遠心分離機)で固液分離を行い、し渣除去機や砂分除去機で前処理を行うことで、効率的に汚泥を処理します。この一貫したプラントにより、大量の汚泥にも対応可能となり、処理コストと工期の大幅短縮を実現しました。
下水処理場設備に堆積した汚泥の処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。
処理中の様子
【写真①】汚泥受槽①
【写真②】砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)
【写真③】脱水機(遠心分離機)設置状況 MW-4
汚泥貯留槽にポンプを設置して汚泥を引き抜いて、汚泥受槽①に送水します。汚泥受槽①設置したスクリーンを使い大きいゴミを取り除きます。
その後、汚泥受槽②に送水しますが、汚泥受槽①から送水される汚泥には砂分や小さいゴミが残っているため、砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)を使い取り除いていきます。
汚泥受槽②に貯留された汚泥を脱水機(遠心分離機)へ送水していき固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はMW-4です。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約82%で、アームロールコンテナに排出します。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。