下水処理場の消化槽に溜まった汚泥を引抜いて「し渣」を除去して脱水処理!引抜時の危険度を低減!
ご相談内容
下水処理場に堆積していた汚泥に「し渣分」が大量に含まれており、既設のポンプでは引き抜く事ができない。バキュームカーで汚泥ごと引き抜こうとしたが「し渣」の影響で吸引できないため困っている。し渣分を除去して汚泥を既設の濃縮槽に送水し、既設で処理できるようにして欲しい。
セイスイからのご提案
下水処理場の汚泥は、「し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)」と砂分を含んでいるため、通常のポンプでは送水ができません。その為、特殊ポンプを使用し、汚泥を希釈しながら2段階に分けて処理する工法を提案しました。人が槽内に入って行う作業を省略しているため、安全な処理方法となっております。
仮設水処理で処理した結果、危険作業が減り安全な処理を実現!
設備更新工事期間の1.5カ月間で、下水処理場内に堆積した汚泥の「し渣分」を取り除いてから既設濃縮槽に移送させることにより、既設水処理設備では処理しきれなかった「し渣」を含んだ大量の汚泥を処理することができました。従来であれば、人が消化槽に入り浚渫の作業を行う必要がありましたが、弊社の仮設水処理はポンプを使って処理が可能なため、人が入って行う工程を省略することができ、消化槽の浚渫の危険度が低減されました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来工法では「し渣分」が多い場合、ホースに詰まりバキューム処理で汚泥を吸引する事ができず、一般的なポンプでも送泥できませんでした。そのため「し渣」がたまった槽内に人が入り、作業を行う必要がありました。
しかし、セイスイ工業の仮設水処理プラントは、特殊なポンプや「し渣除去機(ローターマット)」を使用することにより、従来では送泥や処理が難しかった「し渣」を含む汚泥でも処理をすることが可能です。「し渣」を取り除く事で既設水処理設備への負荷を軽減します。そのため、消化槽内に人が入って行う危険な工程を省略でき、より安全な処理を実施できます。
また、脱水機(遠心分離機)も使用すれば、汚泥を水と固形物に分離し汚泥の大幅な減容化が出来るため水処理設備への更なる負荷の軽減につながります。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場の汚泥は、「し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)」と砂分を含んでいるため、通常のポンプでは送水ができません。その為、特殊ポンプを使用し、汚泥を希釈しながら2段階に分けて処理する工法を提案しました。人が槽内に入って行う作業を省略しているため、安全な処理方法となっております。
1次処理
し渣除去機(ロータマット)にてし渣を除去します。
2次処理
砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)を使う事で75μm以上の砂分を除去し、1時間当たり20㎥を分離します。
2次処理後の「し渣」と砂分を取り除いた汚泥は既設水処理設備に戻され、処理されます。
下水処理場の改修工事や災害で設備が停止した場合、従来の方法では対応が難しい大量の汚泥が発生します。セイスイ工業の仮設水処理プラントは、し渣除去機や砂分除去機で段階的に処理を行うことで、効率的に汚泥を処理します。この一貫したプラントにより、大量の汚泥にも対応可能となり、処理コストと工期の大幅短縮を実現しました。
既設設備で処理不能な大量汚泥の処理決方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】消化槽内汚泥状況
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案しています。消化槽に堆積した汚泥の様子です。汚泥濃度は7%でした。
処理中の様子
【写真①】し渣除去機(ローターマット)
【写真②】砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)
消化槽内に作業者の代わりに特殊なポンプを入れる事で安全に汚泥を引き抜く事ができます。消化槽から送られてきた汚泥は、1次処理としてし渣除去機(ロータマット)にてし渣を除去し、2次処理で砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)に送られ75μm以上の砂分と汚泥に分離されます。
処理後の様子
【写真①】し渣(含水率45%)
【写真②】砂分(含水率55%)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率はし渣が約45%、砂分は約45%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。