下水処理場の消化槽解体のため汚泥を処理!従来比較で処分費用が1/2に!
ご相談内容
下水処理場で消化槽を解体する為、消化槽内部に堆積していた汚泥を引き抜く必要があり、消化槽内部の汚泥1,500㎥全てを引き抜き処理したい。
セイスイからのご提案
下水処理場の汚泥は、し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)と砂分を含んでいますが、今回はし渣が多くなかったため砂分除去機を使用し処理した汚泥を脱水減容化する方法を提案致しました。
消化槽の改修期間中汚泥を処理した結果、約1/6に減容化
1.5カ月間、仮設水処理プラントを稼動させることにより、消化槽を改修工事が行えるまでに汚泥を取り除くことができました。汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を1,500㎥から250㎥の約1/6にまで減容化できました。また、処理費用は従来工法と比較して1/2に抑えることができ、消化槽が解体できるまでになりました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
1,500㎥
250㎥
約1/6以下に減容化
汚泥濃度
約5%
約-%
含水率84%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
下水処理場の解体工事時に発生する汚泥は、大量かつ有害ガスを含むことが課題です。従来は大変危険な環境下で消化槽内に作業者が入り、手作業で処理していました。
今回、消化槽からの汚泥引き抜きはバキューム処理で行いましたが、セイスイ工業の仮設水処理プラントは、機械化を進め作業者の負担を大幅に減らします。脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊ポンプ等を使用することで、従来困難だった高濃度汚泥やし渣の処理も可能にしました。処理汚泥を減容化することで廃棄費用も削減、解体工事時の汚泥処理に最適な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場の汚泥は、し渣(髪の毛、繊維物・紙・プラスチックなどのゴミ)と砂分を含んでいますが、今回はし渣が多くなかったため砂分除去機を使用し処理した汚泥を脱水減容化する方法を提案致しました。
1次処理
砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)を使う事で75μm以上の砂分を除去します。
2次処理
75μm以下の固形物を含む泥水を脱水機(遠心分離機)HS-600MWを使用して、1時間当たり12㎥を固液分離します。
下水処理場の改修・解体工事や災害で設備が停止した場合、従来の方法では対応が難しいし渣や砂分が含まれた大量の汚泥が発生します。セイスイ工業の仮設水処理プラントは、砂分除去機で前処理を行った後、脱水機(遠心分離機)で固液分離を行い、効率的に汚泥を処理します。この一貫したプラントにより、大量の汚泥にも対応可能となり、処理コストと工期の大幅短縮を実現しました。
消化槽の解体に向けて行った処理方法詳細
仮設水処理プラント概要図
処理前の様子
【写真①】現場全景
【写真②】消化槽内汚泥状況
下水処理場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。消化槽に堆積した汚泥の様子です。汚泥濃度は5%でした。
処理中の様子
【写真】脱水機(遠心分離機)設置状況 HS-600MW
消化槽からバキューム処理で送られてきた汚泥は、砂分除去機(サイクロン付振動ふるい機)に送られ75μm以上の砂分と汚泥に分離されます。その後、脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はHS-600MWです。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約84%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。