下水処理場の既設設備トラブルに対応!仮設水処理で処理能力を定期的に補完!
ご相談内容
下水処理場の既設脱水機の処理がうまくいかず、汚泥処理が間に合わない。定期的に下水処理場の処理能力を増強する方法を探している。また、室内での処理のため、臭気と騒音対策もしてほしい。
セイスイからのご提案
下水処理場の既設水処理設備から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを定期的に稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。また、処理時の臭気・騒音対策を実施しました。
処理能力増強の結果汚泥を減容化、下水処理場を継続稼働!
3カ月間、仮設水処理プラントを稼動させることにより既設水処理設備では処理しきれなかった余剰汚泥の処理を完了することができました。そのため、下水処理場を止めることなく、継続稼働を実現!
汚泥をそのまま廃棄してしまう方法に比べ、産廃量を10,000㎥から500㎥の1/20にまで減容化できました。また、処理費用は従来工法と比較して約1/3に抑えることができ、既設設備が復旧するまで処理を行いました。また、室内での処理のため、自治体から示された臭気・騒音対策の基準を満たした処理を行いました。
セイスイ工業では長年の現場実績をもとに、複数の処理方法の提案・無料での現場確認・打合せなどを行い、最短で汚泥処理・機材のレンタルを開始することができます。また、セイスイ工業の仮設水処理プラントを導入することで、処理の難しい汚泥でも最小限のコストで最短で問題解決を図ることができます。
処理効果
汚泥量
10,000㎥
500㎥
1/20に減容化
汚泥濃度
約1%
約-%
含水率80%
■産廃量
■費用
従来技術との比較
従来、水処理設備の故障・更新時には、バキューム工法が主流ですが、汚泥の場外搬出は処理コストが課題となっていました。しかしセイスイ工業の仮設水処理プラントなら、1時間当たり数十㎥~数百㎥の幅広い規模で、24時間連続処理が可能です。高濃度汚泥や油分・有機物含有汚泥でも対応でき、脱水機(遠心分離機)によって大幅な減容化を実現します。処理量が多いほど、産業廃棄物削減によるコストメリットは最大化し、場内処理による作業効率化に加え、処理能力と経済性の両立が可能な革新的な工法です。
セイスイ工業はこんな方法で解決!
下水処理場の既設水処理設備から直接ポンプで汚泥を引き抜きながら、仮設水処理プラントを稼働させ、脱水減容化をする方法を提案致しました。また、処理時の臭気・騒音対策を実施しました。
①
臭気・騒音対策をしたうえで、既設水処理設備にポンプを設置します。
②
ポンプで既設水処理設備に堆積した汚泥を汲み上げます。
③
汚泥を脱水機(遠心分離機)に入れ固液分離します。使用した脱水機(遠心分離機)はHS-600MWで、1時間当たり20㎥の汚泥を処理します。
④
その後、既設水処理設備が復旧するまで、下水処理場内の汚泥処理を仮設水処理プラントで処理し続けます。
仮設水処理プラントなら、大量の汚泥やフィルタープレス等の脱水機では、処理が難しい有機汚泥でも連続的に処理できるため、短期間で処理することが可能です。また、既設設備を稼働しながら汚泥を減容化できるので、下水処理場を止めることなく問題解決を図れます。
既設脱水機の更新期間中に行った処理方法詳細
仮設水処理システム概要図
処理前の様子
【写真】現場全景
下水処理場の室内にある限られたスペースに機材を設置するため、配置はセイスイ工業で提案させて頂いております。また、室内での処理のため、臭気・騒音対策を行っております。
処理中の様子
【写真】汚泥引抜状況
既設水処理設備にポンプを設置して汚泥を引き抜いて脱水機(遠心分離機)へ送水していきます。脱水機(遠心分離機)で汚泥を固液分離します。今回使用した脱水機(遠心分離機)はHS-600MWです。
処理後の様子
【写真①】脱水ケーキ(分離された固形物)
【写真②】処理水(分離された水)
処理後の脱水ケーキ(分離された固形物)の含水率は約80%です。一方、処理水(分離された水)は、既設水処理設備へ排水していきます。